インターネットの書き込みを検閲
反体制抗議行動の大規模化を避けるため、インターネット上でのデモ参加呼びかけに関する投稿などを検閲している中国。チュニジアでの革命を受けて、「ジャスミン」という言葉がネット上を飛び交ったため、政府はソーシャルネットワークやチャットルーム等のサイトで「ジャスミン」という単語の使用を遮断しているという。
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有名な歌「茉莉花(モーリーホワ)(ジャスミン)」
中国でだれもが知る歌に「茉莉花」がある。胡錦濤総書記がアフリカのケニアを訪問した際に歌い、その姿は中国中央テレビのサイトでも見られるようになっていたが、今回の騒動との関連を心配してか、現在は動画視聴が不可能となっている。
だが、すでに動画はさまざまなサイトでアップロードされており、本来ならば愛国の心を歌った「茉莉花」を検閲にかけるのかどうか、ネットユーザーは当局に対して挑戦状を叩きつけているとも言える。
ニューヨークに拠点を置く中国人権活動団体の関係者は、中国の情報統制にひびが入り、その裂け目は広がっているのだとコメントしている。
ザ・ニューヨークタイムズ紙 中国版ジャスミン革命への要求高まる