安保理「停戦合意の順守」などを呼びかけ
イスラエルとパレスチナのガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間で21日、停戦が成立した。
国連安全保障理事会(安保理)は、当事者らに「停戦合意の順守」「合意内容を真摯に受け止めること」を呼びかけた。また、「ガザの人々は緊急の人道支援を必要とする。国際社会が共同で努力すること」を要求。
さらに、停戦実現にむけ努力したエジプトのモルシ大統領を称賛した。シュテルン誌オンライン版が22日、報じた。
停戦は、米クリントン国務長官とエジプトのアムル外相がカイロで共同記者会見して発表。現地時間の21日21時(日本時間22日午前4時)に発効した。
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by Amir Farshad Ebrahimiガザの住民は停戦を歓迎
両者の武力衝突は、イスラエルが14日に空爆を行ったことから始まり、イスラエル側に5人、ガザ側に150人以上の死者、約1000人の負傷者を出した。
米国のクリントン長官とエジプトのモルシ大統領、パレスチナの当局者が会談し、停戦合意にこぎつけた。停戦合意には、すべての攻撃の停止、また、恒久停戦への交渉。ガザへの往来の自由などが盛り込まれた。
ガザの住民は停戦を歓迎し、祝砲を鳴らした。ハマスの最高指導者ハレド・メシャール氏は、
「イスラエルは、目的を果たすことができなかった。」
と語った。
イスラエルのネタニヤフ首相は、オバマ米大統領との電話会談の後、
「エジプトのイニシアチブにチャンスを与えるために停戦を受け入れた。」
と語った。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/news2/