都道府県別の議決公開調査を実施
ネット選挙ドットコムでは、2011年1月24日から26日にかけて全国の議会を対象に「議決の公開状況」を調査した。調査の方法は全国47都道府県の議会の公開状況と公開方法、および議会のネット中継の有無を各ホームページで確認した。
データ分析はこの方法で行った。
まず「議決の公開状況」については”全体の議決は公開”を1ポイント”会派別の議決結果を公開”を2ポイント、”議員別の議決を公開”を3ポイントとして算出している。
次に公開方法については”来訪”と”ホームページ”を各1ポイントとして算出。同じく議会のネット中継も有の場合は1ポイントとしている。
データの詳細はこちら5つの自治体が最高ポイントをマーク!
データ分析の結果から議員別の議決を公開し、来訪とホームページで公開、議会のネット中継も行っている最高ポイントの「6ポイント」を獲得したのは岩手県、宮城県、石川県、三重県、鹿児島県の5つの自治体だった。
6ポイント
岩手県
宮城県
石川県
三重県
鹿児島県
ただ、議決のホームページ上での公開と議会のネット中継はすべての自治体で行っており、来訪による公開も青森県議会を除くすべての自治体で行われていた。
次点は8つの自治体。話題のあの県も。
次に”会派別の議決結果を公開”している5ポイントを獲得したのは8つの自治体。福島県、群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府。
5ポイント
福島県
群馬県
埼玉県
東京都
新潟県
富山県
愛知県
大阪府
最近話題となった愛知県をはじめ、東京都、大阪府などの大都市圏もこのグループに入っている。なお、青森県議会のみ”会派別の議決結果を公開”をしているが、来訪による公開をしていないため時点の4ポイントグループとなっている。
そのほかは西日本に多いという結果に。
このほかの34の自治体が”全体の議決は公開”という結果で4ポイントとなった。全体のイメージとしては西日本の近畿、中国、四国、九州の自治体が多くなっている。そのなかで、鹿児島県が異彩を放つ結果となった。
以上が全国の議決の公開状況となっている。議員別の公開はまだ決して多くない5つの自治体に留まっているが、これからの発展に期待したい。
新しい地方自治のニーズは確実に高まってきている中で、今後の状況もネット選挙ドットコムでは独自の調査で報告していきたい。