民主党代表選で、菅首相と小沢前幹事長の共同記者会見が1日、都内のホテルで開かれた。
菅首相は「クリーンでオープンな民主党を作っていきたい。政治にお金のことがまつわる古い政治から脱却しなければならない」と小沢氏を批判。一方、小沢氏は「政治主導で決断し、実行するのが理想であったはずだ。しかし、来年度の予算編成を見ると、財源がないということで歳出を一割削減する形になっている」と予算編成に対する不満を述べた。
さらに、小沢氏が抱える「政治とカネ」の問題について、菅首相は「小沢さんが幹事長を辞めたのが一定のけじめだと言ってきた。しかし、それを超えて代表、首相になりたいならしっかりした説明が必要だ」と小沢氏を追い込んだ。
これに対し、小沢氏は「国家権力による強制捜査を受けたが、不正行為はないと明らかになった。国会での説明と言うが、国会は強制捜査権を持っているわけではない」と反論した。
代表選後の対応について、小沢氏は「党が分裂することはあり得ない」と語り、菅首相も「結果いかんにかかわらず、党が一致結束していく姿勢で臨みたい」とこの点だけは一致したが、分裂しているからこのような代表選を行うまでになっているのだと思う。
代表選で負けた方は、潔く首相の方針に従ってほしいものだ。