10月の大統領選に向けて
ブラジルの労働者党は党大会において、収監されている元大統領のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ氏(72)を大統領候補として指名した。ドイツメディアが8月5日、報じた。
ルラ氏は刑務所から「民主主義を復活させたい。」と語っている。ブラジル大統領選は10月に行われる予定。
ルラ氏は2003年から2010年まで大統領を務めたが、収賄とマネーロンダリングの罪などで禁錮12年の控訴審判決を受けた。だが、同氏は不正を否定し、捜査は政治的な動機に基づくものだと主張している。
私はルラ
党大会では、ルラ氏の復帰を望む党員らがルラ氏のお面をつけ「私はルラ」とのパフォーマンスを行った。労働者党のグレイシ・ホフマン党首は、ルラ氏の指名について「腐敗したシステムに対抗するため」だとコメント。
世論調査によると、ルラ氏は有罪判決を受けたにもかかわらず、支持率は30%以上。ただ、ブラジルでは、控訴審で有罪判決を受けた者の選挙立候補を禁じている。ルラ氏が選挙に立候補できる可能性はいまのところ極めて低い。
正式な立候補者名は8月15日までに選挙当局に提出する必要がある。
(画像はtagesschau.deより)
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