トミオ・オカムラ氏がFacebook上で呼びかけ
チェコの日系政治家トミオ・オカムラ氏が、自身のFacebookページでイスラム教徒への嫌がらせを呼びかけていると、5日付シュピーゲル誌オンライン版が報じた。
オカムラ氏は、日本人の父とチェコ人の母を持ち、右翼ポピュリスト政党である「直接民主主義の夜明け」の党首。同氏は以前から定期的に少数派であるロマ人やイスラム教徒に対し、攻撃を繰り返していた。
嫌がらせの内容
オカムラ氏は、「チェコがイスラム過激派から損傷を受けないように、われわれはなんらかの処置を講じなければいけない」として、自分たちの国を「イスラム化」から守るために、10のポイントで説明している。
その内容は、
「モスクの周辺に、犬や豚を連れて散歩に行く」
「ケバブを食べない」
「モスクの近くにいるホームレスにアルコールを与える」
「イスラム教徒が運営する店舗で買わない」
(20 Minuten.chより引用)
などである。イスラム教において豚は不浄な動物としてみられており、飲酒も禁止である。
過去には強制労働収容所を否定する発言も
第二次世界大戦中、ロマ人はナチスにより強制労働収容所での労働を強いられていた。オカムラ氏は昨年、「ボヘミアのLetyにあった強制労働収容所は存在しなかった」という見解を示し、大きな論争を巻き起こした。
当時、人権担当相のイジー・ディーンストビール Jr.氏は、オカムラ氏に議員を辞任するよう要求したという。
チェコには、現在約2万人のイスラム教徒が暮らしていると推定される。チェコの人口約1000万人に対して、わずか0.002%である。
シュピーゲル誌:Tschechien: Politiker ruft zum Boykott von Muslimen auf
http://www.spiegel.de/politik/1011337.html20 Minuten.ch:auft nicht bei Muslimen
http://www.20min.ch/ausland/news/28369969Tomio Okamura Facebookページ
https://www.facebook.com/tomio.cz