米内国歳入庁(IRS)、4カ月にわたり個人情報が盗まれる
米国時間の26日、米内国歳入庁(IRS)がサイバー攻撃を受けたことが明らかとなった。27日付CNNの報道によると、納税者約10万人分の個人情報がロシアに流出したという。
報道によると、ハッカーらは今年2月から5月中旬の4カ月にわたり、約20万人のユーザーアカウントへアクセスを試みた形跡があり、そのうち誕生日や住所、社会保障番号など、10万人分の個人情報が盗まれたもよう。
「Get Transcript」での悪用を懸念
IRSは、所得税、法人税、雇用税等を含む主要な納税申告において、電子申告システムの近代化、ウェブやモバイルアプリによるサービスを提供し、電子申告利用率80%達成を目標として掲げている。
なかでも「Get Transcript」と呼ばれるシステムは、これまでの申告記録の開示をIRSに要請できるオンラインサービスで、その活用には、盗まれた個人情報である氏名、誕生日、住所、電話番号、社会保障番号の入力が求められる。
そのため、ハッカーらがこのサービスを悪用する可能性が懸念されている。現在、サイバー攻撃の調査は、財務省と国土安全保障省により進められている。
CNN/Sources: IRS believes massive data theft originated in Russia
http://edition.cnn.com/2015/05/27/米内国歳入庁(IRS)のホームページ
http://www.irs.gov/