ベラルーシとスウェーデンの間が緊張関係に
旧ソ連・ベラルーシとスウェーデンの間の外交関係が新たな緊張関係に直面している。スウェーデンの外務省によると、ベラルーシは、ストックホルムの外交官全員を退去させ、ベラルーシ大使館の閉鎖を命じたようだ。
同時に、ベラルーシ政府は、スウェーデン側にも、8月末までにミンスクから外交官を呼び戻すことを提案。ヴェルト誌オンライン版が8日、報じた。
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achimhすべては、800個のテディベアに始まる。先月4日、スウェーデンの広告会社に勤める2人が搭乗した軽飛行機が、リトアニア南部の飛行場を離陸。ベラルーシ領空を1時間半にわたって飛行した。
2人は、人権改善を訴えるメッセージ付きのぬいぐるみ「テディベア」を約800個投下したのだ。その目的は、同国の人権活動家支援のほか、ルカシェンコ体制の面目をつぶすためだったという。
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sk12欧州連合の大使が特別会議を開催
欧州連合(EU)27か国の大使らは、10日、ブリュッセルで両国間の緊張関係に対し特別会議を開く予定である。テーマは、ベラルーシに対する「適切な処置」に関することのようだ。
キャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表の報道官は、特別会議の内容は、ベラルーシでの状況に関することだと認めている。
「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領は、この大失態の責任を取らせる形で国境警備委員長と空軍の防空司令官を7月31日に解任。また、投下されたテディベアの写真をネットで公開した地元学生を逮捕するなど国内の締め付けを強化している。

ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ausland/article108530719/