ドイツ連邦憲法擁護庁より極右とされたバンド「Sleipnir」
ドイツ・ラインラント=プファルツ州とザールラント州にまたがりそびえたつ中級山岳地帯(Mittelgebirge)に属するフンスリュック山地(Hunsrück)は、400m内外の低山地である。
フンスリュック山地の中に位置するキルヒベルク(Gemeinde Kirchberg)。この森林と豊富な 野生動物、手付かずの自然に囲まれた牧歌的な町の学校の卒業式でナチバンド「Sleipnir」の歌が歌われた。フランクフルター・ルントシャウ紙が27日、報じた。
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キルヒベルクのホームページ明らかにキルヒベルクの若者が、両親と教師の前で歌っているビデオが、インターネット上で広がり、議論となっている。歌われたのは「verlorene Träume(失った夢)」で、「Sleipnir」は、連邦憲法擁護庁により極右的とみなされたバンドである。
教師は知っていた?!
ラインラント=プファルツ州の学校監督庁は懸念を示している。この曲の歌詞からは、はっきりとした右翼思想がうかがえないが、この歌を選曲したのは生徒自身だった。学校監督庁の広報担当者は、
「若気の至りと無分別によってのことであろう。」
と語った。
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DortmundQuerフランクフルター・ルントシャウ紙の情報によると、生徒がどの曲を歌うか知らされていた教師がいた可能性があるという。YouTubeのユーザーである「GamerCommander」によってアップされたビデオには、
君たちにちょっとした情報を教えるよ。この曲は禁止されていないし、先生と学校側からも許可されたんだ。
と書き込まれていたようだ。今はこのビデオはインターネット上から消去された。
別のユーザーも、少なくとも何人かの教師は知っていたことを証明している。
「ぼくたちが歌い始めたら、多くの先生たちは出ていった。」
とコメント。
ナチバンド「Sleipnir」は、ドイツで禁止されている「Blood and Honour(血と名誉)」という極右ネットワークで活動し、ドイツ国家民主党(NPD)のイベントによく登場している。彼らのアルバムは、ドイツでは禁止されているか、もしくは、されていた。

フランクフルター・ルントシャウ紙(Frankfurter Rundschau)
http://www.fr-online.de/politik/1472596,16729394.html