魚釣島、北小島、南小島の3島を一括購入
ドイツ・ヴェルト紙オンライン版は10日、日本政府が中国と領有権争いをしている尖閣諸島(沖縄県石垣島)の妥協的な解決策を見つけるために、公式に魚釣島、北小島、南小島を一括購入して国有化することを決定したことを報じた。
10日、首相官邸で行われた「尖閣諸島の取得・保有に関する関係閣僚会合」には、野田佳彦首相をはじめ、藤村修官房長官や玄葉光一郎外相、安住淳財務相らが出席した。
藤村官房長官の記者会見によると、国有化する理由について
「現在の状態で島を維持し、無用な混乱を避け、わが国の有効な支配を妨げられないように平穏かつ安定的な維持・管理を図る必要があった」
と述べた。
将来的に海上保安庁が維持・管理にあたるという。政府は、11日にも閣議決定を行い、地権者と正式契約を結ぶ見通し。
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東京都ホームページより東京都尖閣購入寄付金の行方
政府と地権者の尖閣諸島合意は、東京都の購入計画に水を差す形となった。東京都は、購入に向けて4月に寄付金口座を設置。9月7日現在で10万2255件、14億7150万3509円が寄せられている。
この寄付金の使途について、石原慎太郎都知事は5日、
「政府が購入するなら義援金(寄付金)は政府に渡す」と述べている。
知事の発言を受けて、政府は寄付金の譲渡が可能か検討するとしているが、手続きは不透明だ。
ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/newsticker/news2/article109122057/