90分にわたる熱い議論
11月6日の米大統領選に向け、民主党候補のバラク・オバマ大統領と共和党候補のミット・ロムニー氏による第1回テレビ討論会が3日夜(現地時間)、コロラド州デンバーで行われた。
11月の投票までに大統領候補者によるテレビ討論会は、3回行われる。この日の討論会では、内政のほか、エネルギー問題、メディケア(高齢者医療保険)、財政赤字の問題などが主に議論された。
この日、結婚20周年を迎えたオバマ大統領は、観客席に座るミシェル夫人に向けて語りかける場面もあった。
両者は互いの政策をめぐって激しい応酬を繰り広げ、事実関係や数字を織り交ぜ、政策の詳細に言及した。
メディケア(高齢者医療保険)問題については、ロムニー氏に軍配が上がった。ウォールストリートや年金問題については、オバマ大統領がポイント。
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by Walt Stoneburnerロムニー氏に軍配
討論会の前日、53%の国民が「第1回テレビ討論会の勝者はオバマ大統領」と予想し、33%がロムニー氏の優勢を予想していた。
しかし、実際にはオバマ大統領はこの討論会での勝者にはならなかった。大統領は、ロムニー氏よりも機転が利き、ユーモラスだったが、ロムニー氏のほうが集中しており、論証の中で理論整然としていた。
討論直後に実施されたCNNテレビ(CNN)と調査機関ORCによる調査によると、討論会を見た登録有権者の67%がロムニー氏が勝利したと回答。オバマ大統領との回答は25%だった。
CBS放送(CBS)による態度未定の有権者500人を対象にした調査では、46%がロムニー氏に軍配を上げ、オバマ大統領には22%だった。
デンバーでの第1ラウンドはロムニー氏の勝利に終わった。

ヴェルト紙(Welt Online)
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