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ネット選挙スペシャルリサーチ「第3次野田内閣」Vol.1

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ネット選挙スペシャルリサーチ「第3次野田内閣」Vol.1

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内閣総理大臣とその補佐官
去る10月1日、第3次野田内閣が発足した。閣僚は23名、副大臣や政務官を合わせると、総勢は80名を超える。今回の内閣は小幅な改造の予想も聞こえていたが、大幅なものとなったため、中にはあまり活動を知らない議員もいるかもしれない。そこで、各議員のネット活動を紹介していこう。来るべき解散総選挙に向けて、一助となれば幸いである。

野田佳彦
リサーチの第1回目は、内閣総理大臣の野田佳彦(のだよしひこ)氏と、その補佐官である大串博志(おおぐしひろし)・北神圭朗(きたがみけいろう)・寺田学(てらだまなぶ)・三谷光男(みたにみつお)・川上義博(かわかみよしひろ)の5氏のネットでの発信力をレポートしよう。

内閣総理大臣 野田佳彦氏の公式サイトとブログ
まずは、内閣総理大臣の野田佳彦氏の基本情報を押さえよう。民主党の野田氏は1957年生まれで、衆議院千葉4区選出(5回)である。独自ドメインによる公式サイトには、「明日への責任」と掲げられており、「ドスンパンチ!!」というキャッチフレーズも“そっと”あしらわれている。しかし全体的には、実に事務的なデザインであり、トップページはメニューバーの他、更新情報の一覧表があるのみである。

野田佳彦
コンテンツは、「基本政策」「活動報告」「かわら版」「プロフィール」「事務所」「リンク」の6種。しかし、現在は総理大臣としての発信となるため、議員個人の更新はほとんどない。

基本政策は、野党時代の2009年のものが最後、かわら版は首相官邸のオフィシャル・ブログへとジャンプされるため、野田氏のリアルタイムな議員活動として発信されているのは、活動報告のみである。しかしこれも、駅前(地元)スピーチの予定のみだ。それも、駅の時刻表のような一覧表であり、チェックする有権者は何人いるか疑問である。

つまり、このサイトにはこまめに訪問をさせるような取り組みは薄いと断じても良いだろう。かわら版だけなら官邸ホームページを直接訪問したほうが早い。2、3日ごとに更新されているようだ。しかし、歴代の総理大臣は官邸ブログを行っているため、もはや公務の一環の感もあり、野田氏がネットを積極的に活用しているという点での判断材料には含めにくい。

蛇足だが、民主党の総理大臣の官邸ブログのタイトルは、鳩山由紀夫氏が「鳩cafe」、管直人氏は「KAN-FULL BLOG(カンフルブログ)」、そして野田氏の「官邸かわら版」である。なかなかキャラクターは出ているように思える。

内閣総理大臣補佐官 大串博志氏の公式サイトとブログ
次に、補佐官の大串博志氏の基本情報。同じく民主党の大串氏は1965年生まれで、衆議院佐賀2区選出(2回)である。独自ドメインによるホームページは、メニューバーの他、メールマガジンの登録フォームがあるくらいで、目立ったキャッチフレーズなどもなく、極めてシンプル。

野田佳彦
コンテンツのうち、定期的に更新がみられるのは、ブログ「大串博志の国政日記」にジャンプする「日記」のみであり、他はサイトへの再訪を促すコンテンツはない。ライブドアのサービスを利用したブログなので、サイトからジャンプするより、直接ブログへ行く人がほとんどであろう。

ブログは、ほぼ毎日更新されている。内容としては、日々の活動や感想などがつづられており、若い議員の日常が覗くことができるイメージである。むしろ気になるのは、週1〜2回程度発行しているという携帯メールマガジンであろう。バックナンバーが公開されていないのが残念だ。

また、些細なことであるが、トップページ以外のタイトルバー(ウィンドー最上部に表示されるタイトル)が、「inside of dream」となっていることである。通常のタイトルバーのセオリーとは異なり、イメージを優先したタイトルに、大串氏の個性が垣間見た気分だ。

内閣総理大臣補佐官 北神圭朗氏の公式サイト
同じく民主党で補佐官の北神圭朗氏。1967年生まれで、衆議院京都4区選出(2回)である。独自ドメインによる公式サイトのトップには、青い空に「誠心誠意」の文字。メニューバーの他、デザインされた各種のバナー、お知らせやブログの更新情報など、整理されたレイアウトは機能的である。また、携帯専用サイトも用意されている。

野田佳彦
コンテンツの中心は、「活動報告」と「お知らせ」。活動報告は、写真に簡単なコメントで日々の活動を記したブログ「北神日記」であり、ほぼ毎日更新されている。一方のお知らせは、メディア出演などの議員情報を掲載され、これも丁寧に案内しているようだ。どちらのコンテンツも、サイト内にまとめており、他のページにジャンプする必要もない。

特筆すべきは、メールマガジンの発行だろう。日本最大規模のメールマガジンのポータルサイト「まぐまぐ」のサービスを利用しており、月に1〜2回発行している。内容は、「お知らせ」とかぶるが、メールで送られるので、テレビ出演など、見逃す恐れはない。しかもバックナンバーもすべて公開している。

しかし残念ながら、無料配信にもかかわらず、部数は382部(リサーチ日現在)であり、「まぐまぐ」の規模を考えると、認知度が低いと言わざるを得ない。

内閣総理大臣補佐官 寺田学氏の公式サイトとブログ
補佐官3人目は、同じく民主党の寺田学氏。最年少補佐官の1976年生まれで、衆議院秋田1区選出(3回)である。独自ドメインによるサイトのトップの大部分は、メニューが配されている他は、ツイッターの画面が占め、特にキャッチーなものはない。強いて言えば、サイトの名称に「Manabu.JP」とあるのが、“今風?”で、多少個性的である。

野田佳彦
サイト自体は基本情報が中心であり、再訪を期待するようなコンテンツには乏しい。「日々つれづれ日記」は月1度程度の更新であり、その内容もコラム風ということもあって、なかなか読者をつかむことは難しいだろう。

リアルタイムの活動状況が知りたい人は、寺田氏のツイッターをチェックするのが適している。フォロワーも7000人を超え、ツイッター上での交流もしているようだ。しかし、週1〜2回程度のつぶやきでは、ツイッターとしてはマメな方とは言えないだろう。

内閣総理大臣補佐官 三谷光男氏の公式ブログ
補佐官4人目、民主党の三谷光男氏は、1959年生まれで、衆議院広島5区選出(2回)である。公式サイトはなく、プロバイダのニフティの「ココログ」サービスを利用したブログを公開している。

野田佳彦
ブログのトップデザインには、「とことん、前へ」とあり、タイトルバーは「三谷光男 衆議院議員・民主党広島県第5区総支部長」とあるが、あくまでもプロバイダのサービスに添ったブログの形式となるため、コンテンツには特徴はない。ブログの内容も、フォトアルバムの様相であり、週2回程度更新されている。

しかし、氏の活動をリアルタイムに知りたいなら、フェイスブックをチェックするべきである。こちらは週2〜3回ながら、文章が中心となっており、写真も添付されている。活動報告の他、氏の主張も書かれているので、今後の投票行動の判断材料になるだろう。

内閣総理大臣補佐官 川上義博氏の公式サイトとブログ
補佐官5人目は、民主党の川上義博氏。唯一総理より年長である川上氏は、1950年生まれで、参議院鳥取選出(2回)である。独自ドメインによるサイトのトップには、「地方が中心 現場が第一 日本の農業を守る」と掲げられている。

野田佳彦
コンテンツの中心は、「活動報告」と「フォトギャラリー」、そして「コラム」。活動報告は、「国会」「地方」「海外」「メディア」「国会だより」とカテゴライズされており、一方のフォトギャラリーは、「国会」「地方」「海外」と分類されている。写真とともに詳細な記事が記載されており、比較的こまめに更新もされているようだ。

一方「コラム」の方は、更新頻度こそ少ないものの、民主党内の動きや、議員自身の主張などが書かれており、一見の価値はあるだろう。いずれにしても、全てのコンテンツはサイト内に集約しており、充実したサイトと評価できる。

調査総論
今回の6氏のインターネットの活用状況や発信力に関しては、本人による意見や活動状況がリアルタイムで拡散しているという点を第一に考えると、補佐官の5氏に大差はないと考えられる。一方、現総理であり野田氏に関しては、議員個人としてより、官邸がリードした公的なネット活用であるため、比較対象に入れるのは難しい。

5氏に関しては、ほぼ毎日のようにブログで活動を発信している大串・北神の両氏と、更新頻度は劣るものの、ツイッターやフェイスブックでコミュニケーションをとる寺田・三谷の両氏、そして、サイトそのものが充実している川上氏は、それぞれネットの発信力を十分に意識しているように思われる。

いずれにしても、内閣の中枢である6氏の活動には、常に動きを注視したいものである。特に、投票行動のためにネット選挙を意識している読者なら、三谷氏のフェイスブックと、川上氏のサイトの活動報告内の「国会」は、具体的な意見が述べられており、訪問されることをお勧めしたい。もちろん、残る4氏に関しても、各議員のサイトへの訪問者が増えれば幸いである。

(ライター 大久保ゆか)


外部リンク

衆議院議員 野田よしひこ(公式サイト)
http://www.nodayoshi.gr.jp/

大串博志のホームページ
http://www.oogushi.com/
衆議院議員 大串博志の国政日記
http://blog.livedoor.jp/hiroshi_fromsaga/

衆議院議員 北神けいろうの公式サイト
http://www.kitagami.gr.jp/

衆議院議員寺田学の情報発信サイト –Manabu.JP-
http://www.manabu.jp/
寺田学 ツイッター
https://twitter.com/teratamanabu

三谷光男 衆議院議員・民主党広島県第5区総支部長
http://mitanimitsuo.cocolog-nifty.com/blog/
三谷光男 フェイスブック
http://www.facebook.com/mitanimitsuo

民主党 参議院議員 川上義博公式サイト
http://www.kawakami-yoshihiro.net/

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