アサド政権への制裁強化を協議
内戦が続くシリア情勢の打開を目指し、欧米や日本、アラブ諸国などの有志国による「シリアの友人」会合が、今月下旬、東京で開催されことを5日、藤村修官房長官が記者会見で明らかにした。
会合では、いかにアサド政権への制裁を強化し、圧力を高めることができるかについて協議されるという。
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by FreedomHouse2「シリアの友人」会合
前回の「シリアの友人」会合は、9月20日、オランダ・ハーグで開かれ、アサド政権による市民弾圧の資金源を断つため、制裁を強化する方針で一致した。
具体的には、制裁の一部として、アサド大統領と軍幹部の資産を凍結、また、シリアとの原油や武器の禁輸。シリア中央銀行との取引停止などアサド政権に対する金融制裁に、より多くの国の金融機関が加わるよう呼び掛けた。
「シリアの友人」会合は、これまでにチュニジアやイスタンブール、パリなどで開かれており100をこえる国が参加している。藤村氏は「制裁への参加国を広げ、圧力を高めることを狙う」と語った。
シリアと北朝鮮、より密接な関係に
一方で、北朝鮮とシリアは5日、平壌で経済や情報、観光関連分野での協力強化に合意した。朝鮮中央通信によると、北朝鮮の経済特区におけるシリアの投資についても協議したという。両国は、今後もさまざまな分野において協力関係を強化してくもよう。

ヴェルト紙(Welt Online)
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