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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.8 東京ブロック1

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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.8 東京ブロック1

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衆議院東京ブロック比例区4名
東京には政治家が多い。衆議院比例代表のブロックは東京のみで定数17名、衆議院小選挙区は25区まである。「一票の格差」の問題で是正はされるかもしれないが、次の選挙でも東京には激戦区がでてくることには変わりがないだろう。

激戦の東京であっても、新人議員は意外と多く、その大半が民主党もしくは元民主党議員である。本稿はまず比例区、次回は小選挙区を2回に分け、計3回東京ブロックを取り上げる。

柿沢未途
今回は比例区選出の4名、民主党から竹田光明(たけだみつあき;1955年生)氏と早川久美子(はやかわくみこ;1971年生)氏、国民の生活が第一の川島智太郎(かわしまともたろう;1964年生)氏、みんなの党の柿沢未途(かきざわみと;1971年生)のインターネットにおける発信とその活用度をレポートする。

民主党 竹田光明氏の公式サイトとブログ
まずは、竹田光明の公式サイト(独自ドメインtakeda-mitsuaki.net)を見てみよう。トップページには「命を育てる 救えるこどもたちの命を救う制度をつくる」とある。基本理念にも「私のテーマは命です」として、子育て、介護保険など、政治テーマが具体的だ。

柿沢未途
サイト自体は、プロフィールや理念などを掲げている以外はほとんどコンテンツがない。ブログやフェイスブックの更新情報を載せ、各ページにジャンプするようになっている。

一方ブログは、大手プロバイダOCNのサービスを利用し、週に3〜4回更新されている。サブタイトルにあるように「写真を中心とした議員活動の記録」である。カテゴリーの設定などもなく、淡々と一言コメントともに活動をアップしている印象だ。

また竹田氏はフェイスブックも利用しているので、後述する。

民主党 早川久美子氏の公式サイトとブログ
次に、早川久美子氏の公式サイト(独自ドメインhayakawa-kumiko.com)を訪問する。トップページには特にキャッチフレーズなどがなく、ただ「希望をつくる!」という桜のマークが、ポートレートの横にポンと貼られている。子どもの頃にもらった「よくできましたシール」のようなイメージだ。

柿沢未途
サイトの主なコンテンツは、開設時に作成したであろう基本情報などの他、「活動レポート」や「活動日記」が用意されている。しかし「レポート」は一年以上更新がとまっており、「日記」はブログへジャンプするためのバナーが用意されているのみで、更新情報や最新記事などの掲載もない。

したがって、サイトへ訪問するより、直接ブログを訪問した方がよいかもしれないが、残念ながらブログの更新もかなり滞りがちだ。

また、サイトにはツイッターのウィジェット(最新ツィートを掲示するパーツ)が貼られており、こちらの更新がもっとも回数が多い。チェックするならツイッターだけで十分のようだ。

国民の生活が第一 川島智太郎氏の公式サイトとブログ
次は川島智太郎の公式サイト(独自ドメインtomotaro.org)を見てみよう。「一生懸命が報われる社会をつくりたい」とある。トップページは他に「ご挨拶」としてメッセージがあり、すっきりとしたレイアウトである。

柿沢未途
サイト自体には再訪を促すようなコンテンツはない。最新情報を知りたいなら、用意されている二種のブログのうちのどちらかを直接チェックした方が早いだろう。

ブログは、ブログサービスを行っている大手のアメーバと、ソーシャルメディア・サービスの大手グリーの二種類だ。内容はどちらも同じなので、PCならアメブロ、携帯やスマートフォンならグリーを選択するのがノーマルだろうか。

しかし、今年に入ってブログの更新は月1回程度、記事の内容も簡単なものが多いので、熱心な読者は期待できないだろう。

みんなの党 柿沢未途氏の公式サイト
最後は柿沢未途氏の公式サイト(独自ドメイン310kakizawa.jp)を見てみよう。「日本を解決する具体策があります」とある。蛇足だがドメインの310は3(み)10(と)と読むのだろう。ドメインというは、ちょっとした個性が見えるものだ。

柿沢未途
主なコンテンツは基本情報の他、「国会質問報告」や「活動レポート みんなの党通信」「ポスター博物館」など。いずれも衆議院TVや党作成のもののアップだったりと、柿沢氏自身がサイト専用に用意した記事ではない。

その中で最もネットで発信しているものは、ツイッターのようだ。ブログもあるが、これはツイートをまとめたものである。

その他ソーシャルメディアの活用
ここまで4名の公式サイトやブログをそれぞれチェックしていったが、その他のソーシャルメディアに関して比較してみよう。ツイッターを早川氏と柿沢氏が、フェイスブックを竹田氏と柿沢氏が利用している。

まずはツイッター。早川氏と柿沢氏を比較すると、どちらも毎日にようにツイートをしているが、フォロワー数やツイートの内容から、強い発信力をもっているのは柿沢氏と考えてよいだろう。

柿沢氏の1日に複数回のツイートでは、時事ニュースや活動に関することを、意見を交えてコメントしており、140文字を目一杯つかったものが目立つ。一方の早川氏は、動きを軽めにつぶやいている。

次にフェイスブック。柿沢氏に関しては、柿沢氏が非公開設定(“友達”になる必要がある)ため、広くネット発信という点においては当てはまらない。

一方の竹田氏は2〜3日に1度は写真付きで活動報告をしている。その一部がブログにもアップされている形だ。

調査総論
それでは今回の4氏に関して、ネット選挙力として総括してみよう。ネットでの発信力を意識し、熱意を見せているのは柿沢氏だろう。理由はツイートの回数とその内容である。ツイッターは「どこに行った」「こんなことを思った」という単純なつぶやきが多いが、柿沢氏のは「ミニブログ」の感覚だ。

次は竹田氏を挙げよう。フェイスブックの更新頻度の高さと、活動に関する率直なコメントなどに好感が持てる。しかし、フェイスブックがあるのだから、ブログの方は回数を減らしてでも、意見やメッセージなどが混ざることを期待したい。

3番目は早川氏とする。ツイッターは毎日つぶやいており、竹田氏よりネットにおける更新頻度は高いのだが、シンプル過ぎる一言が多く、わざわざ訪問するという感覚にはなりにくい。ツイッターのタイムラインに表れても、なんとなく読み飛ばしてしまう恐れもある。

最後は残念ながら川島氏となる。単純にサイトおよびブログの更新が少なく、またコンテンツもあまり用意されていないためだ。せっかくスタイリッシュなサイトをつくっているのだから、もう少しコンテンツを増やし、積極的な発信を期待したい。

今回の4氏に共通して言えることであるが、動画なり文章なりで、骨太な政治家らしい文章があまりなかったことが残念である。政治家のサイトに訪問する人達の多くは、テレビなどの大手のメディアでは見られない情報を求めているはずである。そのためにも、さらに訪問者、そして多くの国民を意識した発信をネットでも期待したい。

(ライター 大久保ゆか)


外部リンク

竹田光明(公式サイト)
http://www.takeda-mitsuaki.net/
竹田光明(ブログ)
http://takeda-mitsuaki.blog.ocn.ne.jp/blog/
竹田光明 フェイスブック
http://www.facebook.com/pages/竹田光明/429273937104062

早川久美子 オフィシャルサイト
http://www.hayakawa-kumiko.com/
早川久美子の活動日記
http://blog.hayakawa-kumiko.com/
早川久美子 ツイッター
https://twitter.com/hayakumi_mp

川島智太郎 オフィシャルウェブサイト
http://tomotaro.org/
川島智太郎 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/kawashima-tomotaro/

柿沢未途(公式サイト)
http://www.310kakizawa.jp/
柿沢未途 ツイッター
https://twitter.com/310kakizawa

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