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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.9 東京ブロック2

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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.9 東京ブロック2

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衆議院東京ブロック小選挙区4名
連載9回目は、前回に引き続き、東京の新人衆議院議員を取り上げる。前回、そして次回を合わせて計11名の紹介を予定しているが、そのうち10名は民主党からの選出。うち4名が離党している。ちなみに、東京都選出の自公の衆議院議員は、2回生が1人いるのみで、残りは3回以上当選しているベテラン揃いであり、新人はいない。

木内孝胤
今回は小選挙区選出の4名、民主党から藤田憲彦(ふじたのりひこ;1973年生)氏と江端貴子(えばたたかこ;1959年生)氏、改革無所属の木内孝胤(きうちたかたね;1966年生)氏、国民新党の平山泰朗(ひらやまたいろう;1971年生)のインターネットにおける発信とその活用度をレポートする。

民主党 藤田憲彦氏の公式サイトとブログ
まずは、藤田憲彦の公式サイト(独自ドメインfujitanorihiko.jp)を見てみよう。トップページには藤田氏の写真の横に「国に栄養 フジタミン」という薬のボトルのようなマークがある。

木内孝胤
コンテンツの中心はブログのようだ。他にトップページには、ツイッターの更新情報や告知などのお知らせ、委員会などの動画が貼られている。

ブログは週1回程度の更新だ。活動報告や時事問題などテーマを掲げて、感想や意見などをまとめている。写真なども多く、長文でしっかりと書かれている。

一方ツイッターの更新はまめのようだ。ほぼ毎日ツイートしており、リアルタイムで活動報告や予定などをつぶやいている。フォロワー数は2000人に足らずで淋しいが、ツイッター上でのコミュニケーションなども行っているようだ。

民主党 江端貴子氏の公式サイトとブログ

同じく民主党から、江端貴子氏の公式サイト(独自ドメインebata-takako.jp)を訪問する。トップページには「3つの約束」として、1)働く人を増やします、2)介護する人を助けます、3)教育する人を育てますという政策を掲げている。

木内孝胤
サイトのコンテンツは多くはない。トップページには告知やブログの新着情報などがある他は、トピックスとして、ブログの様な記事が数件あるのみだ。しかし、ブログとは別らしく、違いは明記されていないが、恐らくは江端氏にとって特に重要な活動を報告しているようである。具体的には、衆議院会議の初登壇、総理への提言書提出、委員会の答弁、本会議の討論の4記事である。

その他の日々の活動はブログで見ることができる。写真にコメントをつけた活動報告や、時事ニュースなどに対する感想や考えなどをまとめた記事を、週2〜3回程度アップしている。

改革無所属の会 木内孝胤氏の公式サイトとブログ
次は木内孝胤氏の公式サイト(独自ドメインtakatane.com)を見てみよう。トップページには「技術・教育・金融。再び成長する日本へ」とある。

木内孝胤
コンテンツは、「活動報告」と「ブログ」が用意されている。しかしこの二つは、この1ヶ月を見る限りは同じもののようだ。コンテンツのページトップが、「活動報告」が最新記事10件の掲載なのに対し、「ブログ」では投稿記事一覧という違いがあるのみである。内容はお活動写真にコメント、たまに文章による報告が書かれていて、週2〜3回更新されている。

木内氏はその他に多くのソーシャルメディアを利用しているようだ。サイトのトップページには、ツイッターのウィジェット(最新ツィートを掲示するパーツ)の他、グリーやフェイスブック、メールマガジンのバナーが貼られている。

ツイッターは毎日複数回ツイートしており、リアルタイムなコメントやフォロワーとのコミュニケーションなど、積極的に活用しているようだ。しかしフォロワー数が2500人弱なのは、まだまだ淋しい数字だろう。

フェイスブックもほぼ毎日のように更新されている。こちらはスケジュールの告知と写真アルバムのような様相。コメントも多く寄せられている。

またメールマガジンに関しては、サイト内にバックナンバーが掲載されており、最新は数日前の第9号。発行部数は762部となっていて多いとは言えないが、現時点まで月2回程度発行しており、活動情報や報告・政策・政局などの意見などをまとめた骨太な内容だ。

国民の生活が第一 平山泰朗氏の公式サイト
最後は平山泰朗氏の公式サイト(独自ドメインtokyo13.jp)を見てみよう。ドメインに名前やニックネームなどが使われておらず、自身の選挙区である東京13区にしているのは珍しい。ちなみに平山氏の出身地は九州だ。

木内孝胤
トップページには、「脱・原発、再生エネルギーの社会へ」と掲げられており、民主党の離党に関するメッセージがびっしりと書かれている。

サイトは基本的にブログに基本情報などが添えられている形だ。更新は月によってバラツキがあるが、今年に関しては少ない時で1回、多い時で4〜5回程度のようである。ちなみに最新記事は10月4日の「国民新党に入党しました」だ。

更新回数は少ないが、個別の記事は全体的に長めの文章でしっかりと感想や意見が書かれているのが多い。カテゴリーが多く表示されているが「マイオピニョン」「国会活動」「活動日記」がメインのようだ。

調査総論
それでは今回の4氏に関して、ネット選挙力として総括してみよう。最もネットでのコンテンツが充実しているのは、圧倒的に木内氏である。

木内氏は、ツイッターやフェイスブックでのリアルタイム性やそれらのソーシャルメディアを生かして使い分けをしており、こまめにアップもしている。ネットでのコミュニケーションも積極的であり、加えて、まだ回数は少ないが、メールマガジンの文章に熱意が感じられ、評価できる。

次は藤田氏とする。ツイッターで日々の動きや感想などを発信し、回数は少ないながらブログでしっかりとした活動報告をしている。

残る江端氏と平山氏に関しては、上記の二人に比べれば発信回数が少ないものの、丁寧にブログを更新しているという印象だ。しかしながら、サイトへの再訪を得るためには、コンテンツのさらなる充実が求められるだろう。

インターネットによる発信というのは、大手メディアであるテレビとも、地元での講演活動や街頭演説とも異なる場である。発信側も受信側も時間も場所も選ばない。大きな場では見えないような情報やプライベートなものが垣間見えたりするのも魅力だろう。

そのため、政治家たちが発する何気ない文章や写真から見える、ちょっとした意識の差が、サイトをぐっと魅力的なものに変えるし、そのようなサイトには訪問者が増えるはずである。

(ライター 大久保ゆか)


外部リンク

藤田のりひこ 公式ウェブサイト
http://www.fujitanorihiko.jp/
衆議院議員 藤田憲彦 ツイッター
https://twitter.com/fujitamin

江端貴子 オフィシャルサイト
http://www.ebata-takako.jp

木内たかたね オフィシャルサイト
http://takatane.com/
木内孝胤 ツイッター
https://twitter.com/takatanekiuchi
木内孝胤 フェイスブック
http://www.facebook.com/takatane.kiuchi

平山たいろう(公式サイト)
http://www.tokyo13.jp/

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