申請者の国籍:1位セルビア、2位アフガニスタン
ドイツにおける2012年の庇護申請者数が激増した。ドイツ連邦移民・難民局の15日付発表によると、6万4539件の申請があったという。2011年(4万5741件)よりも約1万9000件も多く、41.1%増加した。
申請者の主な国籍は,セルビア8477人(前年比85.1%増)、アフガニスタン7498人(同3.5%減)、シリア6201人(135.4%増)、イラク5352人、マケドニア4546人(同301.9%増)、イラン4348人となっている。
最大の増加率を記録したのはボスニア・ヘルツェゴビナで2011年の305人から2012年は2025人と563.9%も激増。
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ドイツ連邦移民・難民局より認定者の国籍:1位シリア、2位イラク
最終的な一次審査の処理数は6万1826件。前年比42.6%増(2011年:4万3362件)である。亡命認定を受けたのは740人で1.2%、ジュネーブ条約に基づき難民認定を受けたのは8764人で、全体の14.2%にあたる。強制送還禁止の庇護を受けた人は8376人で13.5%。
亡命認定や難民認定、強制送還禁止の庇護を受けた人を国籍別にみると、1位はシリアで95.7%、2位はイラク60.1%、3位はイラン54.2%だった。49.7%にあたる3万700人の申請は、却下された。
セルビア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナからは1人も認定されなかった。
日本における難民申請数
法務省入国管理局の発表資料によると、2011年、日本における難民申請数は、1867件で、前年に比べ665人増加(1.6%増)した。難民認定制度が発足した昭和57年以降最高となった。
難民認定を受けた人は21人(うち14人は異議申し立て手続きにおける認定者)で、難民とは認定しなかったものの人道的な配慮により在留を認めた数は248人であり、両者を併せた数(庇護数)は269人だった。
申請者の国籍は57か国にわたり、主な国籍は、ミャンマー491人、ネパール251人、トルコ234人、スリランカ224人、パキスタン169人となっている。
※申請数には異議申立数は含まれていない。

ドイツ連邦移民・難民局のプレスリリース
http://www.bamf.de/法務省 平成23年における難民認定者数等について
http://www.moj.go.jp/