受刑者の恩赦発言をめぐって
中欧のチェコで不信任投票が17日夜、下院(200議席)で行われ、賛成92票で否決された。ペトル・ネチャス首相率いる市民民主党(ODS)と TOP09、公共の物(VV)による中道右派連立政権にとって、政権に就いた2010年7月以来、5回目の不信任投票だった。
ヴァーツラフ・クラウス大統領が新年に「受刑者7000人を恩赦する」と発言したことに対し、野党であるチェコ社会民主党(CSSD)は政府に対し、不信任決議を要求。
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Vaclav Klaus/by DrabikPany社会民主党(CSSD)は、ネチャス首相が内閣での協議をしないまま、「間違った恩赦」に署名したため、政治的責任を負うべきだと批判していた。derStandard.atが17日、報じた。
内閣を退陣させるためには200票中101票が必要だったが、連立パートナーのTOP09やLIDEMはODSへの協力に同意しており、専門家は投票前に、不信任決議の失敗を予測していた。
大統領選・決選投票
チェコでは今月11日、12日にかけて直接選挙制による初めての大統領選が行われた。中道左派・市民権党(SPOZ)のミロシュ・ゼマン元首相(68)が得票率24.2%で1位、中道右派・TOP09の党首、カレル・シュワルツェンベルグ外相(75)が同23.4%で2位につけた。
得票率が50%に届かなかったため、両者による決選投票が25、26日に行われる。
クラウス現大統領が欧州懐疑派であるのに対し、ゼマン、シュワルツェンベルグ両氏は欧州連合(EU)との協調を掲げている。

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