第1回投票で勝利が確実に
南米エクアドルで17日、任期満了に伴う大統領選が行われ、現職ラファエル・コレア(Rafael Correa)氏(49)が3選を決めた。
大統領選にはコレア氏の他、富豪のアルバロ・ノボア氏、ルシオ・グティエレス元大統領、銀行家のギジェルモ・ラソ氏など、合計8人が立候補していた。
中央選管によると、開票率38%の段階でコレア氏は得票率56%を獲得した。出口調査の予想では、おそらく58.8~61.5%の得票率になるとみられる。2位につけたのはラソ氏で24.2%、グティエレス元大統領は5.5%で3位。
3選を確実にしたコレア氏は、首都キトの大統領府前に集まった支持者に「誰も革命を止めることはできない」と勝利宣言した。
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by Mercosul Social e Participativo貧困削減や汚職撲滅などを推進
コレア氏は2007年、大統領に初当選。米国のイリノイ大学で経済博士を取得した反米左派の経済学者である。氏は、新自由主義的経済政策に反対しており、ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領のような他の左派指導者と密接に連携している。
コレア政権は、貧困削減や汚職撲滅、国民の積極的な政治参加などを柱とする「市民の革命」を推進。政府によると、最も豊かな層10%と最も貧しい層10%の収入差は28倍あったとされており、11年には10倍にまで縮小したという。
2006年には10.1%あった失業率が12年には5.8%にまで減少した。
大統領の任期は4年で、今まで再選は禁止されていたが2008年の憲法改正で再選が可能となった。
17日には、大統領選と合わせて137議席からなる国民議会とアンデス議会の議員5名の選挙も行われた。

ツァイト誌(Zeit Online)
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