中道左派から宗教系極右まで
1月のイスラエル総選挙後、連立協議を行っていたネタニヤフ首相は13日、第2党に躍進したイェシュアティドを含む3党の党首と連立政権を樹立することで合意した。イスラエルメディアが報じた。
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by Masa__Israel連立を組むのは、ネタニヤフ首相の右派
リクード党とリーベルマン前外相率いる超保守的な極右政党
「イスラエル我が家」からなる
与党統一会派とラピド党首率いる中道新党の
「イェシュアティド(未来があるの意)」、ソフトウエア大富豪でエリート兵士でもあったベネット党首率いる宗教系極右政党
「ユダヤの家」、リヴニ前外相が立ち上げた中道左派の新党
「ハトヌア(動き、運動の意)」である。
これにより連立政権は、イスラエル議会(クネセト)に定数120のうち68議席を占めることとなる。14日夜に合意文書に署名した後、18日に予定される国会の承認を得て、第3次ネタニヤフ政権が正式に発足する。
閣僚の顔ぶれ
メディアによると、新政府は、ネタニヤフ首相に加え21人の閣僚からなる。イェシュアティドのラピド党首が財務相に就任、同党からは教育相や社会基盤相、保健相など5つの省庁の大臣が選出される。
外相は当面、ネタニヤフ首相が兼任し、リクード党のギデオン・サール前教育相は内相に就任するもよう。ユダヤの家のベネット党首は通産相に就任。同党からは住宅相や高齢者相、宗教相、クネセト予算委員会委員長が選出される。
ハトヌアのリヴニ党首は法相兼パレスチナ交渉担当に、同党のアミール・ペレツ氏が環境相に就任。
イスラエルラジオによると、新連立政権はパレスチナとの和平交渉の再開と男性の兵役義務を3年から2年へと短縮することを検討しているという。

ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/