インターネットや電話の接続不能に
内戦の続くシリアで、現地時間の7日夜から、インターネットと電話に接続できなくなっている。通信は完全に遮断されたと、国境をこえた難民や反体制派、米国国務省から報告された。
インターネット専門会社のアンブレラ・セキュリティ・ ラブ社は「シリアがネット上から消えた」と伝え、米検索大手グーグルも同様のことを報じた。
反体制派は、「これは技術的な問題ではなく、政府側が意図的に通信を遮断した可能性が高い」と推測。また、差し迫った軍事攻撃のシグナルとみている。
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by FreedomHouse2米ロ、国際会議の開催に合意
シリア内戦は、2年をこえて泥沼化しており、推計7万人以上の命が失われた。ロシアを訪問中のジョン・ケリー米国務長官は7日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、アサド政権と反体制派を招き、停戦実現に向け、国際会議を開くことで合意した。
ロシアはアサド政権の支持国の一つで、これまでに、シリア制裁に対する国連安保理決議案を中国とともに何度も阻止してきた。米ロは、2012年に内戦の政治的解決を主張していたが、合意に至っていなかった。今回の合意により、政治的解決への糸口を探る機会になりそうだ。
ただ、政権側と反体制派が会議に参加するかは現時点では定かではなく、実現しない可能性もある。

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