シュテルン誌-RTL選挙トレンド
ドイツ総選挙まであと3カ月ほどとなり、メルケル首相の存在感は依然として大きい。今のところ、政権交代のムードは全く見られない。
毎週水曜日に発表されるシュテルン誌(Stern Online)とテレビ局RTLの委託によりフォルザ世論調査によって行われる選挙トレンドでは、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の支持率は1ポイント増の41%となった。
連立政権のパートナーである自由民主党(FDP)は1ポイント減の5%。両党を合わせて46%だった。
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by Michael Panse今年最低の支持率
一方で、最大野党の社会民主党(SPD)は、先週と変わらず22%と今年最低の支持率である。緑の党(die Grüne) と左翼党(die Linke)も先週から変化なくそれぞれ15%と8%。3党を合わせると45%となり、CDU・FDPよりも1ポイント少ない。
海賊党(die Piraten)は低迷しており、いまだ2%である。今年2月6日に経済学者やジャーナリストらにより設立された反ユーロ政党「ドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland;AfD)」も先週と変わらず2.0%である。このままでは、両党とも5%の壁を超えられず、議席を得られない。
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by SPD in Niedersachsen政権交代はありえない!?
もし直接、首相を選べるとしたら、メルケル首相に投票すると答えたのは57%で前週比1ポイント減だった。SPDの首相候補であるペア・シュタインブリュック氏に投票すると回答したのは前週比2ポイント増の20%だった。
23%は、両者とも首相に適していないという結果だった。フォルザ世論調査のマンフレッド・ギュルナー社長は、「SPDと緑の党が政権の座につくことは、ほとんどない」と推測する。
SPDが現在抱えている問題を解決できると信じているのは、わずか8%だった。反対に、CDUを信じているのは34%。
Stern-RTL選挙トレンドは、6月17日から21日にかけて、2502人を対象に調査された。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/