日々忙しい主婦層に「選挙」のお知らせを
凸版印刷株式会社は、2013年6月7日から、同社が運営する『Shufoo!(シュフー)』において、「Shufoo!参議院議員選挙投票案内チラシ/政党・政治チラシ」サービスの提供を開始しています。
このサービスは、同サイトの「電子チラシ」を配信するしくみを活用して、選挙管理委員会が有権者に行う選挙啓蒙や、各政党が有権者に自党のアピールを行う際に利用できるというものです。料金は都道府県別になっており、55,000円から120,000円です。サイトの利用者数によるものでしょうか。
なお、サービスを提供するサイト『Shufoo!』は、同社が2001年から運営を開始している電子チラシポータルサイトです。利用者は、20代から40代の女性が中心で、流通大手や地域ごとのスーパーなど、約2,000法人、約90,000店舗が参加しているそうです。2013年4月末時点で、月間ページビュー数は1億930万、月間464万のユニークユーザーが利用しているとのことです。
このサービスの導入により、選挙管理委員会は、投票の呼びかけを行う電子チラシを、各政党の政党本部や県本部は、自党のウェブサイトの案内を行う電子チラシを、「生活者=有権者」に配信することができます。また、選挙に関する情報が、スーパーやドラッグストアなどのチラシと合わせてプッシュ配信されることで、主婦層や選挙への関心が低い世代に、効率よく情報を届けることができるものと期待されています。
ちなみに、プッシュ配信とは、更新確認などユーザーのアクションがなくても、情報が端末に自動的に送り届けられるしくみを指します。今回のサービスでは、選挙の公示日から投票日までの間に、3回プッシュ配信を行うことができるようになっています。
利用者の「邪魔」にならない配慮が必要
また、電子チラシは、「投票呼びかけ(『Shufoo!』、選挙管理委員会)」、「政党関連」、「通常の買い物チラシ」の順番で表示されるようになっており、情報を明確に区別できるような配慮もされているようです。ただし、政党の順番には決まりはなく、「Windows8」アプリでは、全体が順番通りにはなっていないそうです。
気を付けておきたいのは、電子チラシの内容です。政党のロゴは掲載可能ですが、政党のコピーやキャッチフレーズ、候補者の写真や氏名は掲載できません。とはいえ、街角に貼り付けられるポスターよりも、認知度は格段に勝るともいえ、投票率向上に大きく寄与する「潜在有権者」の掘り起こしに、一役買ってくれそうなサービスといえそうです。
凸版印刷株式会社 プレスリリース
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