靖国神社参拝が呼んだ波紋
12月30日、中国外務省の秦剛報道官は定例記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「中国の指導者が安倍首相に会うことはない」と表明したことは、ドイツでも大きく報じられた。
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by Chatham House, Londonシュピーゲル誌オンライン版は、「戦争神社の参拝後、中国は安倍首相とは会わないと表明」というタイトルで、フランクフルター・アルゲマイネ紙オンライン版は「靖国神社参拝のため、中国では日本の指導者を歓迎しない」と題して報じた。
フランクフルター・アルゲマイネ紙は、「日中間は、すでに尖閣諸島をめぐる領土問題で緊張関係にあり、11月に中国国防省が東シナ海上空に防空識別圏を設定したと発表してから、さらなる緊張を生んだ。安倍首相の靖国神社参拝により、新たに最悪の状態になったといえよう」と伝えた。
安倍首相は26日、靖国神社を参拝。現職の首相として参拝するのは2006年の小泉純一郎首相以来、7年ぶり。
ドイツが求める解決策
n-tvでは、「東アジア地域における緊張を悪化させないよう一方的な行動や措置を控えることを、すべての関係国に求める」というシュテフェン・ザイバート政府広報室報道官のコメントを報じた。
また同報道官は、
「現在進行中の紛争の外交的解決策を協力して見つけることが目的であり、各国が、第2次世界大戦において、どのような役割を果たしたかを明らかにすることである。判然たる説明の上にのみ、かつての敵と将来を構築することが可能になる。」
(n-tvより引用)
と語った。
シュピーゲル誌:Nach Kriegsschrein-Besuch: China erklärt Japans Premier zur unerwünschten Person
http://www.spiegel.de/politik/ausland/941268.htmlフランクフルター・アルゲマイネ紙:Japans Regierungschef in China unerwünscht
http://www.faz.net/aktuell/politik/12731759.htmln-tv:Chinas Regierung will Japans Premier künftig nicht mehr empfangen
http://www.n-tv.de/article11993426.html