浪江町、復活への挑戦
一般社団法人コード・フォー・ジャパンは、20日、Google東京オフィスにて、第三回となる浪江町フェローシップ説明会を開催した。
コード・フォー・ジャパンは、4月4日に浪江町が、全国各地に分散避難している約1万世帯の浪江町民へタブレットを配布する事業を発表した事を受け、タブレットのアプリ開発をサポート、町民の声を生かした情報サービスをボトムアップでつくる技術や経験を持った人材を派遣する予定。
また、「フェローシッププログラム(自治体への高度人材派遣事業)」は、全国初の試みとなる。
コード・フォー・浪江
浪江町は、人口2.1万人、7600世帯の大きな町。B-1グランプリを制覇した「なみえ焼きそば」や、日本テレビ系列で放送の「ザ!鉄腕!DASH!!」の1コーナー「DASH村」の所在地として知られている。
しかし、福島第1原発から2.3キロの距離に位置するため、東日本大震災翌月の4月から警戒区域となり、住民は避難を余儀なくされた。
すでに震災から3年が経ち、避難が長期化するなかで、住民の意向も「戻りたい」人が2割弱。「判断がつかない」「戻らない」が4割弱と、8割の町民が帰還を選ばない状況になっている。
そこで、浪江町では、今回のタブレット端末配布事業を実施。町民同士の絆の維持、町民とふるさとの絆の維持や、町からの情報発信の強化のほか、単純な町民の生活の質の向上を目的としている。
コード・フォー・ジャパンは、「市民が地域の課題解決を目指してテクノロジーを活用、公共サービスなどの革新を図る先進的な『シビックテック』の取組みが、福島の地から日本でも本格的な幕開けを迎えます」としている。
一般社団法人コード・フォー・ジャパン
http://code4japan.org/index.html#cfj一般社団法人コード・フォー・ジャパン プレスリリース
http://code4japan.org/release_namie_20140404.html浪江町 復興推進課 報道向け資料
http://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/2/20140404-2.html