ペギダ、ドレスデンで反イスラム集会を計画
排外主義団体「西洋のイスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人(Pegida:以下、ペギダ)」がドイツにおいて、反イスラム運動を展開している。ペギダは昨年12月、ドレスデンで1万人規模の集会を開催。1月5日に、ドレスデンで再び、集会を計画しているという。
シュテルン誌の委託により行われたフォルザ世論調査では、約67%の国民がドイツにおけるイスラム化に対して危機感を抱いていることが明らかになった。1日付シュテルン誌オンライン版が報じた。
AfDの支持者の約半数がデモに参加の意向
さらに、約29%が「ペギダの抗議デモを支持する」と回答。なかでも、反ユーロ政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持者においては、71%が抗議デモに賛成していることが分かった。
だが、フォルザ世論調査のマンフレッド・ギュルナー氏は、「この結果が表しているのは、ドイツ社会の主流ではなく、AfDの支持者らが排外主義傾向のグループ」であることだけだと分析している。
また、回答者の13%が「自宅の近くで抗議の集会デモが行われたら、参加する」と答えた。AfDの支持者では45%が、左翼党の支持者では26%が「参加する」と回答。
「ペギダ」が今年のUnwort候補に
次回の選挙で「反イスラム政党に投票するか」の質問には、回答者の10%が「する」と回答。東ドイツでは15%、西ドイツでは9%という結果だった。基幹学校(日本の小学校高学年から中学校に相当する5年制教育)卒業者では19%、左翼党の支持者では16%、AfDの支持者では57%。
1月13日に今年の「Unwort」が発表される。「Unwort」は、「よくない言葉」とか「感心しない言葉」などの意。これまでに、多くの言葉が候補に挙がっており、そのなかに「ペギダ」も含まれているという。
シュテルン誌:13 Prozent der Deutschen würden für Pegida marschieren
http://www.stern.de/politik/2163092.htmlUnwort des Jahres
http://www.unwortdesjahres.net/index.php?id=44