「Walk Free財団」が2回目の報告書を発表
オーストラリアの「Walk Free財団」が13日、昨年に続き2回目となる「世界奴隷指数」を発表した。発表によると、2013年の2980万人から、600万人増の3580万人が世界中で奴隷状態にあることが明らかとなった。
報告書作成にあたっては、世界167カ国における、人身売買や強制労働、借金による束縛、強制結婚、武装紛争における児童虐待などが分析された。Walk Free財団によると、奴隷数が20%も増加した背景には、奴隷行為そのものの増加というよりも、データ収集・分析や検索システムの精度向上にあるとみている。
2年連続1位はモーリタニア
最も奴隷指数が高かった国は、昨年に引き続きアフリカ北西部の国、モーリタニアで、奴隷の割合は4%。「奴隷制はモーリタニア社会に根付いている」と報告されている。
2位はウズベキスタンで3.9729%、3位はハイチで2.3041%、4位はカタールで1.3563%、5位はインドで1.1409%という結果だった。
反対に、奴隷指数が低い国、すなわち、奴隷の割合が少ない国のトップ5は、ノルウェー、ニュージーランド、ルクセンブルク(ともに0.013%)、アイルランド、アイスランド(ともに0.007%)だった。
日本では約24万人が奴隷状態に
奴隷数が最も多かった国はインドで1430万人。次いで、中国が320万人、3位はパキスタンで210万人、4位はウズベキスタンで120万人、5位はロシアで100万人。
日本は167カ国中127位(0.1865%)で、約24万人が奴隷状態にあると推測される。韓国は128位(0.1865%)で約9万4000人、中国は109位(0.2388%)で約320万人、香港は131位(0.1865)で1万3000人だった。
(画像はプレスリリースより)

Walk Free財団「世界奴隷指数」
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