キャメロン首相が国民投票を検討中
保守的な英国のデヴィッド・キャメロン首相は、英国と欧州連合(EU)の関係に対して、国民投票の可能性を持ちだした。キャメロン首相は、英サンデー・テレグラフ紙(The Sunday Telegraph)に寄稿し、
「ちょうど良い時期を待って、国民投票を検討中」
であることを表明した。
また、キャメロン首相は、欧州連合(EU)からの脱退についても言及。現段階では、脱退する意思のないことを強調した。シュテルン誌オンライン版が1日、報じた。
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DFID - UK Department for International Development欧州連合内の柔軟な立場を維持
貿易立国として、英国はヨーロッパ市場への自由なアクセスと市場ルールの決定権を必要としている。
欧州連合(EU)内には事務処理や民族国家、市民社会、個人の事項に干渉することが多すぎる。キャメロン首相は、このまま欧州連合(EU)内で柔軟な立場を維持したいようだ。
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buggolo「将来の計画ではなく、現在の不安」
保守党の中で長い間、国民投票を要求し、英国が欧州連合(EU)からの脱退を望む分派が存在する。
ウィリアム・ハーグ外相は、BBC放送に
「他のEU加盟国がユーロ危機への対策としてさらに強力な協力関係を求めるならば、英国は国民投票をする必要性がでてくるだろう。決定は、ヨーロッパが向かう方向により明確になる。」
と語った。
野党の労働党は、
「キャメロン首相の国民投票の可能性に触れた発言は、将来の計画というよりも現在の不安のようにみえる。」
と述べた。

シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/ausland/1849099.html