片山総務大臣の会見後、記者クラブ幹事社と意見交換
フリー・ジャーナリストの岩上安身氏は、1月21日の片山善博総務相の会見を取材した際、会見後、総務相記者クラブの幹事社と、会見や記者クラブのオープン化について話し合った。
片山総務相の会見、および、岩上氏と記者クラブの話合いについては、岩上氏のオフィシャルサイト上で、動画配信を行っている。話し合いの中で、岩上氏は記者クラブのオープン化を訴え続ける一方、幹事社側はあくまでもあいまいな返答をするに留まっていた。
※画像は
岩上安身オフィシャルサイトから
岩上氏「北朝鮮より可視化されていない記者クラブ」
岩上氏の取材は、1年前の原口一博・前総務相による「記者会見がオープン化」の流れをうけたもので、新聞協会も「記者会見のオープン化」定めている。一方で、総務相記者クラブは、フリーランスに対しては、質問権や動画の撮影・配信に制限が設けるなど、その閉鎖性を指摘する声も強い。
岩上氏と総務相記者クラブの幹事社の話し合いは、不可抗力で岩上氏のスタッフが先に会見室入ってしまったに対し、幹事社側が部外者あつかいした事に端を発し、やがて記者クラブのオープン化についての話し合いとなった。話し合いが始まると、幹事社側は、ビデオカメラによる撮影にかなりの難色を示しいた。
記者クラブ側の対応に対し岩上氏は、「庁舎管理権がないのに『立ち入り』『撮影禁止』とするのはおかしい」と指摘、さらに
(われわれ)記者たちは北朝鮮でさえ「スクープ映像」と称して取材、報道している。それに比べ、北朝鮮以上に、記者クラブ内の記者室は可視化されていない
と、総務相記者クラブの閉鎖性を指摘した。
その上で、「われわれ(フリーランス)の要望を聴いて欲しい、幹事社の総会にゲストとして参加させて欲しい」と訴えた。幹事社側は、「総会の参加自体を総会で話し合いしなければいけない」と返答。岩上氏は
とにかく1度でいいから、開かれた話し合いを設けて欲しい
と、始終総務相記者クラブのオープン化を、強く訴え続けた。

岩上安身オフィシャルサイト「片山総務相会見と記者クラブ幹事社との話し合い 2011年1月21日」
http://iwakamiyasumi.com/archives/6004