0.5ポイント増でSPDが勝利
ドイツの3州で13日、州議会選が行われた。議会選が実施されたのは、ラインラント=プファルツ州とバーデン=ヴュルテンベルク州、ザクセン=アンハルト州。特に今回の州議会選は、メルケル首相の政治に対する指標として、重要な選挙だった。
ラインラント=プファルツ州においては、社会民主党(SPD)が2011年より0.5ポイント増の36.2%(2011年:35.7%)を獲得し、勝利。第2党はメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)で31.8%(同:35.2%)だった。
第3党にはバーデン=ヴュルテンベルク州と同様に躍進した「ドイツのための選択肢(AfD)」が12.6%の得票率を獲得、初めて議席を得た。その他は、自由民主党(FPD)が6.2%(同:4.2%)、緑の党(Die Grünen)が5.3%(同:15.4%)、左翼党(Die Linke)が2.8%(同:3.0%)という結果だった。
今回の結果に基づき、SPDは39議席を、CDUは35議席、AfDは14議席、FDPは7議席、緑の党は6議席を得ることとなる。投票率は、2011年より8.6ポイント増の70.4%だった。
AfD、他党の支持者を奪う
ラインラント=プファルツ州では、SPDが成功を収めはしたが、やはりAfDが勝者といっても過言ではない。AfDは他のすべての政党から有権者を獲得し、無党派層から大きな支持を得た。
ドイツ公共放送のARDと調査機関infratest dimapの情報によると、AfDは、無党派層から7万7000票、CDUの支持者から4万6000票、SPDの支持者から8万4000票、緑の党の支持者から5000票、左翼党の支持者から1万1000票、FDPの支持者から8000票、その他の政党支持者から4万3000票を獲得したという。
ラインラント=プファルツ州選挙管理委員会 プレスリリース
http://www.wahlen.rlp.de/ltw/presse/lwl16014.htmlラインラント=プファルツ州選挙管理委員会 ホームページ
http://www.wahlen.rlp.de/index.html