ドイツ銀行とアリアンツはロムニー陣営に献金
ドイツのWirtschaftswoche紙(経済ウィーク)が、21日、政治資金の監視団体「センター・フォー・レスポンシブ・ポリティクス(CRP)」のデータを引用し、報じた情報によると、米大統領選においてドイツ企業のドイツ銀行(Deutsche Bank)と保険大手のアリアンツ(Allianz)は、共和党候補者のミット・ロムニー氏を支持しているようだ。少なくとも選挙献金の視点から見た場合であるが。
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センター・フォー・レスポンシブ・ポリティクス(CRP)よりドイツ銀行は、これまでにロムニー陣営に8万6250ドル(約674万6000円)を、オバマ陣営に1万6575ドル(約130万円)を献金している。ロムニー氏への献金はオバマ氏よりも5倍の金額である。
アリアンツは、ロムニー陣営に1万4950ドル(約117万円)を、オバマ陣営にはたったの212ドル(約1万6600円)を献金。
明らかに両社とも、オバマ大統領よりも以前金融投資家だったロムニー氏に金融業界の利益に有利になる政策を期待していることがうかがわれる。
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Cain and Todd Benson他のドイツ企業も共和党を支持
上記の企業以外にも、他のドイツ企業がどちらか一方か、両候補者に献金している。ジーメンス社(Siemens)やヨーロッパ最大級のソフトウエア会社SAP、欧州の大手航空宇宙防衛企業であるEADS社、化学 ・医薬品メーカーのメルク(Merck)やバイエル(Bayer)、 ミュンヘン再保険会社(Munich Re)、フォルクスワーゲン(VW) なども献金している。
共和党の最大の「特別政治活動委員会(スーパーPAC)」である「Grand Old Party」にバイエル社は26万1000ドル(約2041万3000円)をドイツテレコムは19万3500ドル(約1513万3600円)を献金。いくつかの企業を除くと、大多数のドイツ企業は民主党よりも共和党に献金する傾向である。

Wirtschaftswoche紙(経済ウィーク)
http://www.wiwo.de/politik/ausland/6899894.htmlセンター・フォー・レスポンシブ・ポリティクス(CRP)のサイト
http://www.opensecrets.org/