メルケル独首相が中国を訪問
ドイツのメルケル首相は、30日から中国を訪問。ここ半年で2度目の訪中で、2006年以来、6度目である。
今回の訪中の目的は、主に経済協定の締結である。両国は、30億ドル以上の4つの経済協定を締結。ツァイト誌オンライン版が30日、報じた。
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by Erling A4つの経済協定
一つ目は、欧州の航空宇宙・国防関連企業EADSの航空機子会社エアバスの最終組み立て工程を中国の工場で行う契約を2016年まで延長した。天津市にある唯一の欧州圏外の組み立て工場の契約は、約16億ドルである。
2つ目は、中国の通信会社ZTEとの協定である。ネットワークのブロードバンド化の契約は13億ドル相当と推定される。
3つ目は、自動車大手フォルクスワーゲン社の新トランスミッション工場建設で、4つ目は、欧州のヘリコプターメーカー、ユーロコプター社の最終組み立て工場の建設である。
多岐の分野にわたり協力体制の拡大
ドイツと中国は、経済やエネルギー、医療、研究、環境保護の分野で協力提携体制を拡大していく予定。
また、電気自動車やバイオガスなどによる環境・気候保護の分野においても協力拡大に合意。テーマはエネルギー効率の向上である。
さらに、緊急時や被災地での協力に関しても合意に至った。研究分野では、海洋や極地研究に関し密接に協力し、医療産業やバイオテクノロジーの分野でも、引き続き提携していくことを確認した。

ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/ausland/2012-08/merkel-china-wen