中国で反日デモ
ここ数週間、ドイツメディアにおいて、日本、中国、韓国の名前を見ない日はない。グーグル検索で「尖閣諸島(Senkaku-Inseln)」と入力すると、250件以上の記事が出てくる。すべて、日本と中国の間で起こっている領有争いに関する記事である。
19日、新たに
「中国で反日デモ」のニュースが飛び込んできた。北京や上海、広東省深セン、浙江省杭州、四川省成都、山東省青島、広東省広州などの大都市の他、少なくとも20都市以上で反日デモの報告を受けている。フォークス誌オンライン版が19日、報じた。
報道によると、デモ隊は日本のお店や日本料理店、日本製車両などを破損し、暴徒化したところもあるようだ。
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Wikipediaより/BehBeh日本人10人が魚釣島に上陸
背景には、尖閣諸島の領有権争いがある。19日午前、日本の東京都議や兵庫県議ら10人が尖閣諸島・魚釣島に上陸し、灯台や岩場に日の丸を掲げたことでデモの拡大に拍車がかかったとみられる。
上陸した荒川区の小坂英二区議(39)は同日夜、石垣市内で記者会見し、
「尖閣上陸は大成功を収めた。尖閣諸島は100%日本の領土。」
と強調した。
深センでは、約千人が反日デモに参加。中国新華社によると、デモ隊は「打倒日本帝国主義」「日本製品をボイコットせよ」などと書かれた横断幕を掲げて行進。日本車の警察車両を破壊したり、日本料理店の窓ガラスを割るなどしたため、数人が公安当局に拘束された。
広州にある日本国総領事館近くには、約百人の人が集まり、
「日本人は釣魚島(尖閣諸島の中国名)から出ていけ!」
と叫んでいた。
<尖閣諸島の領有権争いで、中国人が日の丸を焼く>
日本への圧力
フランス通信(AFP)の香港中文大学の専門家であるウィリー・ラム氏は、
「中国政府は、日本への圧力を強めるために、デモを認めている。通常、中国での抗議運動は、長く続かない。」
と語る。
フランス通信(AFP)のジャーナリストによると、中国の傅瑩外務次官は19日、丹羽宇一郎駐中国大使と電話で会談し、尖閣諸島の魚釣島に日本人が上陸したことについて
「中国の領土主権を侵害した」と強く抗議し、
「主権侵害行為の中止」を求めた。

フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/802510.htmlヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/newsticker/news1/article108684334/