低所得者を誹謗(ひぼう)
米大統領選の共和党候補のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が、今年5月、高所得者を対象とする非公開の夕食会で、低所得者を誹謗(ひぼう)するコメントをしたことが明らかになった。
リベラル系の「マザー・ジョーンズ」誌が17日、隠し撮りしたロムニー氏の演説の映像をネット上に公開したのが発端である。
ロムニー氏は、オバマ大統領の支持層について
「米国民の47%を占める非納税者は、何があってもオバマ大統領を支持する。彼らは政府に依存し、医療や食料や住宅、何でも受け取る権利があると信じている。そういう人々のことを気に掛けるのは、私の仕事ではない」
などと語っていた。
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by Gage Skidmoreオバマ大統領が5%リード
19日に発表された最新のロイター/イプソスによる世論調査によると、回答者の43%はロムニー氏が以前より不利になったとみている。また、60%は、ロムニー氏の発言を、不当な誹謗(ひぼう)だと見ていることが分かった。
毎日行われている支持率調査では、オバマ大統領が前日より1ポイント増やし48%で、ロムニー氏は43%だった。
イプソスの調査担当者ジュリア・クラーク氏は、
「このような発言は、候補者のイメージに影響をきたすが、実際に誰に投票するか決定的なものではない。」
と語った。

ヴェルト紙(Welt Online)
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