決選投票の結果:モハムド氏190票、アハメド氏79票
元大学教授のハッサン・シェイク・モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)氏(56)がソマリアの新大統領に選出された。シュピーゲル誌オンライン版が10日、報じた。
続投が有力とみられていたシェイク・シャリフ・アハメド(Sheikh Sharif Ahmed)暫定政府大統領との決選投票において、モハムド氏は190票、アハメド氏は79票獲得し、モハムド氏が圧勝した。
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Sharif Sheikh Ahmed(左)/by Foreign and Commonwealth Office国内安定に向けた第一歩
モハムド氏は、政治家としては新人である。氏は、この歴史的選挙に参加した全ての人に感謝し、
「長年続いた政治的混乱を終わらせ、法と秩序を規定し、ソマリアのよりよい未来を築きあげていきたい。」
と語った。
同国では1991年に当時実権を握っていたバーレ政権が崩壊して以来、中央政府は機能しておらず、混乱や内戦、飢饉(ききん)などが支配していた。
今回の選挙は、国内安定に向けた第一歩である。政治的安定のために、国連がサポートする。しかし、多くの関係者は、近い将来に変化はあまりないとみているようだ。
課題は山積み
政府の最大の敵は、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力シャバブである。シャバブは約1年前に首都モガディシオから一掃されたが、いまだに首都でテロ攻撃を行っている。
また、国内の多くの地域がまだ武装勢力の支配下にあり、海賊も横行するなど、課題は山積みである。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/855050.html