ケベック党マロワ党首の勝利演説中に発砲事件
カナダのケベック州で4日、州議会選挙が行われた。同日投開票され、ケベック党の勝利が確実になった。
同党のポリーヌ・マロワ(Pauline Marois)党首が勝利演説していたところ、男が銃を乱射し、1人が死亡した。別の1人が重傷を負った。マロワ党首にけがはなかった。
警察の発表によると、1人の男が容疑者として逮捕されたようだ。報道によると、容疑者は、「英国系住民は目を覚ましている!」と叫び、発砲したという。
ケベック州は、約800万人の人口を抱え、そのうち約600万人が選挙権を有する。また、フランス語を話す住民が大半を占め、カナダの10州中、唯一フランス語が公用語の州である。
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Pauline Marois/by Parti Québécois (officiel)カナダからの分離独立を掲げるケベック党
ケベック党は同州のカナダからの分離独立を掲げている。これまでにも、1980年、ケベック党政権は初めて「主権・連合」の是非を問う住民投票を実施したが、賛成40.4%、反対59.6%で否決された。
1995年、「独立」の是非を問う住民投票を実施。賛成49.4%、反対50.6%で再び否決された。
2007年州議会選挙でケベック党は議席を大幅に減らし、1973年以降初めて第3党に転落した。その後、マロワ氏が党首になった。
マロワ氏はケベック州で初の女性首相になる。

シュピーゲル誌(Spiegle Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/853958.html