米国と韓国に対抗
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は、9日、国防委員会の声明を報じた。声明の内容はというと、
「北朝鮮は、韓国に駐留しているアメリカ軍だけでなく、日本やグアム、アメリカ本土まで攻撃可能な戦略ミサイルを保有している」という。
この声明の背景には、韓国と米国が7日に発表した
「北朝鮮に対する抑止力として保有する弾道ミサイルの射程を300kmから800kmへと現在の2倍以上に延長する計画」を受けてであると思われる。シュピーゲル誌オンライン版が9日、報じた。
韓国と北朝鮮は3年余続いた朝鮮戦争で1953年、休戦協定調印にこぎ着けた。それ以来、平和条約は締結されないまま今日に至っている。韓国には、2万8500人規模の米軍兵士が駐留している。
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by David Stanley緊張高まる南北関係
北朝鮮は、4月に、国際的警告にもかかわらず、衛星ロケットを打ち上げ、失敗に終わった。ただ、北朝鮮は、射程6700キロメートルの長距離ミサイルを開発していると考えられている。
また、韓国政府は、北朝鮮はさまざまなタイプのミサイルを数千以上保有しており、南に向けられていると推定している。
韓国と北朝鮮の間には、幾度となく緊張が高まりを見せている。今月2日、北朝鮮の朝鮮人民軍兵士が南北軍事境界線を越えて韓国に亡命した。
6日には、上官2人を射殺して韓国側に逃げ込んだ朝鮮人民軍の兵士がいた。9月には、漁船をめぐる紛争もあった。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ネット選挙ドットコム 【北朝鮮】8億5000万ドルのミサイル発射は失敗に!
http://www.net--election.com/news_avkllZvP3i.html