野党連合53.3%、与党41.5%
西アジア北端に位置し、黒海東岸に接した旧ソ連のグルジアで1日、議会選が行われた。当サイトで9月27日付で報じたように、ミヘイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領率いる与党「統一国民運動」は、拷問スキャンダルのため苦戦が予想されていた。
中央選挙管理委員会の発表によると、選挙区の約20%を開票した段階では、大富豪のビジナ・イバニシュビリ(Bidzina Ivanishvili)氏が率いる野党連合「グルジアの夢」が53.3%の得票率でリードしている。与党「統一国民運動」は、41.5%。
最初の出口調査の結果を受け、イバニシュビリ氏は勝利宣言をした。首都トビリシの広場に集まった数万人の野党支持者は、祝勝ムードに包まれた。
《euronews:野党連合、勝利目前》
大統領の権限が首相に移譲
2008年5月に行われた議会選では、与党「統一国民運動」は、57%の得票率で150議席中119議席を獲得した。
親欧米派のサーカシビリ大統領を権力の座へとつけたバラ革命から9年、グルジア国民は転換を望んでいることがうかがえる。
しかし、議会選は150議席のうち77議席を比例代表制で、73議席を小選挙区制で争われ、約半数が直接議席のため、野党連合が敗北する可能性もある。実際、与党が直接選出議席の大半を獲得したようだ。
グルジアでは、来年の大統領選後に新憲法が発効し、大統領の権限が議会選出の首相に大幅に移譲される。議会内の最大政党が首相選出の権利をもつことになる。

ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/news1/ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/ausland/ネット選挙ドットコム 【グルジア】虐待映像に対する与党の逆襲
http://www.net--election.com/news_aDn68MEhL0.html?right