無人偵察機のテスト終了
尖閣諸島をめぐる紛争のなか、中国政府は無人偵察機の投入を検討している。新華社電によると、中国国家海洋局は23日、遠隔操作で管轄海域の状況を監視・観測できる無人航空機のテストを江蘇省で終えたという。
中国はその無人偵察機により、尖閣諸島周辺などの監視活動に投入するもよう。中国国家海洋局の李広報担当官によると、2015年までには無人偵察機と偵察基地が完全に投入可能になるという。シュピーゲル誌オンライン版が24日、報じた。
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by isafmedia緊迫する日中関係
25日、北京で日本の河相周夫事務次官と中国の張志軍外務次官が会談。しかし、会談は平行線で終わり、合意には至らなかった。尖閣諸島をめぐる協議は継続していくことでは一致した。
ここにきて、尖閣問題は激化しており、中国政府は23日、27日に予定されていた40周年を記念する今年のメーンイベントであった「日中国交正常化40周年記念レセプション」の中止を発表した。
また24日、中国共産党中央対外連絡部の楊燕怡部長補佐ら数人が政党間交流の一環として24日から4日間の日程で予定していた日本訪問が突然中止となったことが明らかになった。日本政府による尖閣国有化が影響しているとみられる。
さらに、中国国務院(中央政府)新聞弁公室は25日、尖閣諸島に関して「釣魚島は中国固有の領土」と題する白書を発表。
反日デモや日本製品のボイコット、日中国交正常化40周年記念イベントの中止など、尖閣諸島を取り巻く環境はますます緊迫してきている。この議論に終わりはあるのだろうか。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/