公正発展党(AKP)の党大会開催
トルコの首都アンカラで9月30日、与党の公正発展党(AKP)の党大会が開催され、圧倒的な指導力を持つレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が2002年から3回連続で党首に再選された。
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Recep Tayyip Erdogan/by World Economic Forumエルドアン首相は、クルド民族の紛争を解決するための新しい取り組みを示した。何千人もの支持者と党員の前で、「クルド民族グループを受け入れ、禁止されているクルド労働者党(PKK)やテロ行為と距離を置くこと」を提案。暴力の代わりに平和と兄弟愛を訴えた。
また、エルドアン首相は、国際通貨基金(IWF)からの債務の残り13億ドルを、来年には完済することを発表。経済が安定し、発展していることを強調した。フォークス誌オンライン版が30日、報じた。
海外のセレブ政治家が出席
地元メディアによると、首相は2014年の大統領選への出馬を視野に入れているという。その下準備なのだろうか、党大会に海外から多数のセレブ政治家が招待された。
招待されたのは、エジプトのムハンマド・ムルシ大統領やパレスチナ・ハマスのハーリド・マシャアル政治局長、イラク・クルド人自治政府のマスード・バルザニ議長、ドイツのゲアハルト・シュレーダー前首相。
メディアの報道によると、2010年12月、警官の仕打ちに抗議して自らに火を放ち、チュニジアの独裁政権を打倒した民衆蜂起のきっかけとなったチュニジアのヒーロー、モハメド・ブアジジ氏の遺族も同席していたようだ。

フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/