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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.6 北関東ブロック3

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新人国会議員のネット選挙アプローチVol.6 北関東ブロック3

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衆議院北関東ブロック小選挙区4名
北から衆議院の1回生議員のネット活動をレポートする連載の6回目は、前回に引き続き北関東ブロックから、小選挙区選出の民主党議員4名をピックアップする。民主党の政党支持率が落ち込んでいるが、他党も振るわない現状で、せめて青雲の志を持って臨んだはずの新人議員たちの発信に期待して、各議員のサイトをみてみよう。

柿沼正明
茨城1区選出の福島伸亨(ふくしまのぶゆき;1970年生)氏、茨城6区選出の大泉ひろこ(おおいずみひろこ;1950年生)氏、群馬1区選出の宮崎岳志(みやざきたけし;1970年生)氏、群馬3区選出の柿沼正明(かきぬままさあき;1965年生)氏のインターネットにおける発信とその活用度をレポートする。

民主党 福島伸亨氏の公式サイトとブログ
まずは、福島伸亨氏の公式サイト(独自ドメインfukuchan-japan.com)を見てみよう。トップページには「天下の魁たらん」、そして国会議事堂をバックにした写真には「この初心を忘れない」とある。

柿沼正明
トップページには、福島氏の現在の政治姿勢が丁寧な文章で提示している。「消費増税法案に反対票を投じる」「政権・党の混乱に陳謝」「もう一度本物の政権交代を」の3項目の提言をしており、来るべき選挙に向けての議員個人としての表明とも見える。

サイトの主なコンテンツは、「ブログ」と「活動記録」。いずれも同サイト内であり、他社のブログサービスなどは利用していない。また「政策・理念」もメニューにあるが、現在制作中とのことだ。

「ブログ」は月1〜4回程度の更新。回数は多いとは言えないが、時事ニュースや、活動の報告・メッセージなどを骨太の記事にしている。なかなか厳しい論調だ。

一方の「活動記録」は、コメントをつけたフォトアルバムだ。月1回程度の更新。またメールマガジンのバナーも用意されている。しかしバックナンバーに関しては、ブログ内に「メルマガ」のカテゴリーがあるが2年以上前の記事であり、詳細は不明。

民主党 大泉ひろこ氏の公式サイトとブログ
次に、大泉ひろこ氏の公式サイト(独自ドメインooizumi-hiroko.com)を訪問する。トップページは、「日本の夜明けを告げるにわトリ ひろコッコ」というキャラクターと、走る大泉氏。そして「つよい茨城、つよい日本に向かってダッシュ!」となっている。

柿沼正明
サイトはトップページのメッセージと基本情報の他は、さまざまなweb会社のサービスを利用したページにジャンプするようになっている。「活動履歴」は、アメリカのFC2のブログ、「特別連載」は、NTTぷららのブログ、動画はYouTube といった具合である。複数の有力なネットサービスを利用することは、アクセス数を伸ばす効果が期待できるだろう。

動画は最後の更新が1年以上前のようであるが、「活動履歴(ブログタイトルは活動日誌)」は、ほぼ毎日更新されている。写真に簡単なコメントを加えた内容であるが、リアルタイムの活動を報告しているものとして評価できる。

このサイトの必見は、「特別連載 長寿の涙」だろう。生活と社会保障の関わりをテーマに、今年1月から開始したコラムであり、第1話「認知症」から、最新の第21話「夢の癌治療」まで、幅広い視点からテーマを論じている。

また、フェイスブックのバナーが用意されているが、公開されている記事はなく、利用している形跡はない。

民主党 宮崎岳志氏の公式サイトとブログ
次は宮崎岳志氏の公式サイト(独自ドメインmiyazakitakeshi.jp)を見てみよう。「群馬が変われば、日本が変わる」とある。

柿沼正明
サイトのメインは、同サイト内にあるブログだ。サイトのトップページは、サイドメニューやお知らせがある以外は、ブログのトップページと変わらない。ブログのトップページへは、メニューの「ブログ一覧表示」が用意されているが、あまり必要はないだろう。

ブログの更新には、月によってかなりのばらつきがあるようだ。月1回の時もあれば、20回以上の時もある。内容は、活動報告の写真と簡単なコメントが中心だが、たまに「国政レポート」などで提言も発信しているようだ。

ほかに「活動報告」として、アルバム(写真のみ)のページも用意されている。しかし、更新頻度も低く、また写真だけということもあって、サイト訪問者にとって需要のあるページであるかは疑問だ。

民主党 柿沼正明氏の公式サイトとブログ
最後は、柿沼正明氏の公式サイト(独自ドメインkakinuma.org)を訪問する。2枚のポートレートにそれぞれ「まっすぐ、前進!」「まっすぐ、実現!」とある。

柿沼正明
サイトの第一印象としては、コンテンツが整理されていて見やすいという印象である。トップページにはメニューバーと募集関係のバナー、本文は「最新ニュース」として、活動報告やブログの更新情報の一覧が掲載されている。

メニューは、写真にコメントをつけ、毎日のように更新されている「活動報告」、柿沼氏や民主党が発行している印刷物がアップされている「資料室」、地元群馬の「名所・名物」などがある。また、サイト外として、国内最大手の一つgooブログサービスを利用した「カッキーブログ」へジャンプするバナーを貼っている。

ブログの更新はかなりばらつきがある。連日更新する週もあるが、平均的には週1回程度が目安のようだ。記事は文章中心であり、時事問題に関する考えやメッセージが書かれている。論文調というより、肩肘張らずに読めるテイストだ。

他にフェイスブックも利用しているようであるが、閲覧には「友達になる」必要があり、一般公開設定とはなっていないので、広く発信する主旨ではないと判断し、本レポートからは外すことにする。

調査総論
今回の4氏のネット選挙力を比較してみると、大泉氏と柿沼氏は特に、インターネットを活用し、多くの人に発信しようという意識が感じられた。活動報告としては、内容というより、写真とコメントによって日々の動きが時間をおかずに毎日のようにアップすることで、その目的を果たしているし、それとは別に、読み物として政治家の姿勢やメッセージを提示している。

上記2氏に対し、福島・宮崎の両氏は、活動記録やブログともに更新頻度が低いのが残念である。しかし福島氏のブログは、更新が少なくても、時間をかけて記事を作成したと思われる内容であり、一見の価値があるだろう。

個人的には、柿沼氏の「名所・名物」に好感をもった。単純にGoogleマップにチェックとコメントを入れているのみであるが、群馬選出の議員として、地元への愛着を感じる。できれば、自身が巡った折の写真などをアップすれば、政治に興味がない人の訪問者も期待できるのではないだろうか。

また、厚生省出身の大泉氏の「特別連載」は、特に若い世代が読むと良いのではないだろうか。そこから様々な意見が生まれ、考えるきっかけとなれば、この記事は大成功だろう。

いずれにしても、政治家のサイトやブログを見ることは、有権者が政治を考え、投票行動によって参加するための身近な手段である。この連載では、記事の内容に関する意見は差し控えているが、より多くの人がサイトへ訪問し、自身の意見を持ってもらうことが重要である。

(ライター 大久保ゆか)


外部リンク

衆議院議員 福島のぶゆき(公式サイト)
http://www.fukuchan-japan.com/

大泉ひろこホームページ
http://www.ooizumi-hiroko.com/
衆議院議員 大泉ひろこ活動日誌
http://ooizumihiroko.blog135.fc2.com/

宮崎タケシ公式website —群馬を変える
http://www.miyazakitakeshi.jp/

衆議院議員 柿沼正明 公式ホームページ
http://www.kakinuma.org/
カッキーブログ(柿沼正明のブログ)
http://blog.goo.ne.jp/masaakikakinuma

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