釈放理由:演奏には無関与
モスクワの裁判所は8月17日、ロシア正教会の大聖堂でプーチン大統領を批判する歌を演奏し、フーリガン行為の罪によりロシアの女性パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバー3人に対し、禁錮2年の実刑判決を言い渡した。
しかし、今月10日、上訴審判決で裁判所は3人のうちの1人エカテリーナ・サムツェビッチ(Yekaterina Samutsevich)さん(30)に執行猶予2年を認め釈放した。ヴェルト紙オンライン版が11日、報じた。
サムツェビッチさんへの執行猶予の判決は、彼女は演奏に参加する前に身柄を拘束されており、大聖堂での演奏には完全には関与していなかったということが理由である。
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by Cea.メンバーの団結を揺るがす当局の計画か?
釈放されたサムツェビッチさんは、
「私たちはへたばっていない。政治的抗議はまだ終わっていない。」
と、米CNN放送に抗議の継続を断言した。続けて
「私たちをバラバラにするという当局の計画はうまくいくはずがない。」
と語った。
残る2人のナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova)さん(22)とマリア・アリョーヒナ(Maria Alyokhina)さん(24)は、実刑のままである。
リア・ノヴォスティ(Ria Novosti)通信によると、約10日後に2人がどこの刑務所に収容されるか決定するという。

ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ausland/ネット選挙ドットコム 【プッシー・ライオット】禁固2年の判決、広がる批判の波 「新反プーチンソング」を発表
http://www.net--election.com/news_aBywUSog6Q.html