総選挙に向けたキャンペーンチーム編成に着手
ドイツ最大野党の社会民主党(SPD)の首相候補に指名されたペア・シュタインブリュック前財務相の広報担当者にシュレーダー前首相(SPD)の選挙マネジャーが就いたことが報じられた。ミヒャエル・ドナーマイヤー氏である。
ドナーマイヤー氏は、連邦議会SPD広報やベルリン州政府の広報を担当していたことがある。氏は、1998年、当時シュレーダー前首相が首相候補に指名された時、選挙マネジャーとして選挙運動に尽力し、大きく貢献した。
1998年9月27日、総選挙でSPDが勝利し、シュレーダー前首相は、初めてSPDと緑の党による赤―緑連立政権を樹立したのである。
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by lukaspaslawski副収入スキャンダル
シュタインブリュック氏は、連邦議会議員としての収入以外に、講演会などで多額の報酬を得ていると指摘されており、SPDの首相候補に指名された直後から、「同氏は副収入を公開すべき」との声が挙がっていた。
同氏は、2009~12年7月にかけて、125万ユーロの副収入を得ていたことは認めた。しかし、10月30日、数百万ユーロの謝礼金を支払った依頼主に便宜を図っているという非難は一蹴した。また、この3年間の89件の講演のせいで、議員としての仕事がおろそかになったという批判にも異議を唱えた。
高額の副収入スキャンダルが発覚したシュタインブリュック氏だが、シュレーダー前首相の参謀を引き入れ、シュレーダー前首相の足跡をたどることができるのだろうか。

ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/deutschland/ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/deutschland/