コープ(コッペ)氏50.03%、フィヨン氏49.97%
20日、当サイトで報じたように、フランスの中道右派の国民運動連合(UMP)の党首選(総裁選)は、両者が勝利宣言をするという異常事態になっていた。県ごとに数え直しされ、その結果ジャン・フランソワ・ コープ(コッペ)(Jean-François Copé)氏がUMPの総裁に確定した。
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Jean-François Copé /by World Economic Forumフランソワ・フィヨン(François Fillon)前首相との差は、ほんのわずかで、党内選挙委員会によると、コープ(コッペ)氏は8万7388票で50.03%、フィヨン氏は8万7290票で49.97%を獲得したという。98票差という僅差であった。
開票開始から結果が出るまでに24時間以上かかった。UMPは約30万人の党員を抱え、投票率は約50%だった。
ジュペ元首相が警告「党の存在をも危険にさらす」
フィヨン氏は、敗北を認めたものの、僅差の結果に対し不信感を示した。氏は、
「敵陣営のとった方法は、私としては、認められるものではない」
と、暗に不正があったことをほのめかした。
アラン・ジュペ元首相のような党幹部は19日、両者の争いにより
「党が分割される恐れや、党そのものの存在をも危険にさらすもの」
だと警告した。
総裁選挙の結果は、2017年の大統領選における候補者の仮決定としてみなされる。
日曜新聞「Journal de Dimanche」の世論調査によると、右派の支持者の間では、サルコジ前大統領が67%を得て、今でも一番人気である。大多数が、2017年の大統領選に立候補することを望んでいるようだ。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/