ドイツで報じられた衆院解散のニュース
野田佳彦首相が14日、突然の解散を表明、衆院は16日午後の本会議で解散された。このニュースはドイツでも主要メディアから小さな町の新聞でも報道された。
・シュピーゲル誌オンライン版「衆院会議で合意、日本、破たんを回避」世界第3位の経済大国は、国家破たんをかろうじて免れた。野田首相は、衆院解散、総選挙を赤字国債発行に必要な特例公債法案の決定を条件として、衆院解散に踏み切った。
・ヴェルト紙オンライン版「野党が総理に総選挙を強要」野田首相は自民党に、消費税率を10%に引き上げることに同意する見返りに早期総選挙を約束していた。総選挙の実施により、民主党の時代は終わった。
・ツァイト誌オンライン版「衆院の決定、特例公債法案の受け入れで総選挙へ」日本での権力闘争が新しいラウンドに突入。12月の選挙で、民主党は過半数を失う可能性が。日本は、2012年度(2013年3月までの会計年度)の予算92兆円の約40%の資金を、赤字国債の発行によって調達しなければならない。財政的に弱体化した日本は、国家破たんの一歩手前である。
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by World Travel& Tourism Council衆院選は12月16日
衆議院選は12月4日公示、16日投開票である。与野党は事実上の選挙戦に突入し、民主党は「比較第1党」になることを目指し、自民党は「単独過半数」を目標とする。
「日本維新の会」と「太陽の党」は、16日、協議し、合流する見通しとなった。橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」と石原慎太郎前東京都知事の「太陽の党」の合流により、民主、自民両党に対抗する「第三極」の結集が進展する可能性が出てきた。

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/wirtschaft/ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ausland/ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/