日本「パトリオット」(PAC3)で迎撃の準備
北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射を予告したことを受け、日本が地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)の準備を始めたことを、独メディアが3日、報じた。
「パトリオット」(PAC3)を積載した海上自衛隊の輸送艦が3日、呉市の海上自衛隊呉基地を出発し、沖縄県周辺に向かった。森本防衛相は
「必要になれば、北朝鮮のミサイルを撃墜する準備ができていること」
を明らかにした。
Image:
by Ted Lipienさらに、対抗策として、海上自衛隊のイージス艦をミサイルの通過予想ルートに配備することも検討しているようだ。
防衛省の4日付報道資料によると、破壊措置に備え、パトリオットPAC-3部隊を「航空自衛隊那覇基地」、「航空自衛隊知念分屯基地」、「航空自衛隊宮古島分屯基地」、「石垣島」に配置。
万が一、ミサイルの落下による被害が発生した場合に対応するための部隊を「陸上自衛隊那覇駐屯地」、「航空自衛隊那覇基地」、「宮古島」、「石垣島」、「与那国島」、「多良間島」に配備した。
今月17日が故金正日総書記の命日
1日の北朝鮮の発表では、「人工衛星打ち上げ」は12月10日から22日の間に行われるという。フォークス誌によると、ミサイル発射は今月17日、故金正日総書記の命日に合わせて行われる可能性が高いとみられている。
今月16日には衆院選、19日は韓国大統領選があり、北朝鮮の存在感を誇示する意図もあるようだ。
故金正日氏の後継者である三男の金正恩氏によるミサイル発射は、2回目になる。今年4月に打ち上げられたテポドン2号の改良・派生型とみられる北朝鮮の衛星打ち上げ用ロケット「銀河3号」と人工衛星の「光明星3号」は、失敗に終わった。

フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/防衛省・自衛隊の報道資料
http://www.mod.go.jp/