行政のムダ遣いなど国民から募る
政府の行政刷新会議は11月30日に開かれた会合で、国民から直接、行政のムダ遣いの指摘や政策の提案などを募る窓口の設置を決めた。インターネットと郵送で来年1月から受け付け開始の予定。
現代版の目安箱ともいえるこの窓口の名称は、鳩山由紀夫首相の名前をとって「ハトミミ.com」。国民と行政の新たな関係づくりを実現し、真に透明・公正で効率的な行政サービスの第一歩との位置付けだ。
身近な国のムダやおかしなルールの指摘だけでなく、民間に開放すべき事業といった効率化の提案などを幅広く募る。
職員からの「内部通報」も
また、これに先立ち、12月2日からは国家公務員や行政独立法人の職員からもムダなどの指摘のほか、行政内部の密約や府省間の覚書など不透明な取り決め、さらに不正経理等、不適切な事務処理といった「内部通報」も受け付ける。
集まった意見は重要度に応じて視察・調査などを行い、改善につなげるという。
行政刷新会議「国民・職員からの意見聴取について」