ベルサニ党首が44.5%、レンツィ氏が36.5%
イタリア最大野党の中道左派・民主党は25日、党首選を行った。党関係者によると、開票率50%の段階で、ピエルルイジ・ベルサニ党首(61)が44.5%を獲得、フィレンツェ市長のマッテオ・レンツィ氏(37)が36.5%を獲得し2位につけた。
3位には、15%を獲得したプーリア州のニキ・ヴェンドラ知事が入った。ただ得票は過半数に届いていないため、ベルサニ氏とレンツィ氏による決選投票が12月2日に行われることとなった。Dw.deが26日、報じた。
Image:
Pier Luigi Bersani /by mariomorconesindaco民主党には全国で150万人以上もの人が登録しており、関係者によると、投票率はかなり高かったようだ。
また、来春に予定されている総選挙で民主党が第1党となる可能性が濃厚のため、決選投票における勝者が次期首相の有力候補となる。
モンティ首相の去就
だがイタリア取り巻く状況は簡単ではない。イタリアは相変わらず不況の中にいる。イタリア国家統計局によると、2012年のイタリア経済は2.4%縮小したという。さらに、来年度の成長率は0.2%のマイナスを予測。
2011年11月以来、暫定政権の首相を務めるマリオ・モンティ氏が、総選挙後、首相職を続投するかどうかは不明である。世論調査によると、モンティ首相への信頼は失われているようである。
モンティ首相は、ジョルジョ・ナポリターノ大統領により、名誉職の終身上院議員に指名されている。そのために、党の候補として出馬することができず、選挙に出ることもない。総選挙後に、政権政党からの要請で首相に就くことができるのである。

Dw.de
http://www.dw.de/