97.94%の圧倒的な強さ
ドイツの与党・キリスト教民主同盟(CDU)は4日、独北部ハノーファーで開かれた党大会で、党首選を行い、アンゲラ・メルケル首相が7選を果たした。
メルケル首相は903票を獲得、97.94%の得票率で、党首を務める2000年以来、最高の支持率となった。2年前の党首選は90.4%だった。
メルケル首相は、来年9月に予定される連邦議会選挙(総選挙)に首相候補として臨み、3選を目指す。
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by Michael Panse副党首選出
副党首には、次の5人が選ばれた。
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ユリア・クレックナー氏(39)(879票、92.92%)、元ワイン女王でラインラント=プファルツ州の州・分派代表
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フォルカー・ボウフィアー氏(60)(789票、83.40%)、ヘッセン州の首相
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ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏(54)(653票、69.03%)、労働・社会相
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トーマス・シュトローブル氏(52)(644票、68.08%)、バーデン=ヴュルテンベルク州の州代表
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アーミン・ラシェット氏(51)(637票、67.34%)、ノルトライン=ヴェストファーレン州の州代表
「強いドイツ、全ての人にチャンスを」
メルケル首相は60分間の演説で、欧州連合の中で若年層の失業率が一番低いことなどを挙げて、「ドイツの成功はひとりでに起こったものではない」として、CDUの貢献に誇りを持ち、政権継続に強い意欲を示した。
今回の党大会は、とにかく強いメルケル首相を印象付けた大会だった。メルケル首相は「強いドイツ、全ての人にチャンスを」という言葉で大会を締めくくった。
世論調査
5日のシュテルン誌とRTL局によるフォルザ世論調査の結果、キリスト教民主同盟(CDU)/キリスト教社会同盟(CSU)が37%の支持率を得て、26%の社会民主党(SPD)をリードした。
緑の党(Die Gruene)は16%で、連立与党の自由民主党(FDP)は4%だった。左翼党(Linkspartei)は7%、海賊党(Die Piraten)は4%だった。調査は2504人の男女を対象に、11月26日~30日にかけて行われた。

キリスト教民主同盟(CDU)の党大会のホームページ
http://www.hannover2012.cdu.de/