自由国民党が北部同盟と連携
イタリアのベルルスコーニ前首相は7日、ラジオのインタビューで、2月末の総選挙で中道右派連合が勝利した場合、経済・財務相就任を検討していることを明らかにした。
また、首相には自身が率いる自由国民党(PLD)のアンジェリーノ・アルファーノ幹事長が適任との見方を示した。ヴェルト紙オンライン版が7日、報じた。
さらに、中道右派の北部同盟と再び連携したことも発表。北部同盟は、ベルルスコーニ政権時に連立を組んでいた。
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by Eddypedro反モンティの北部同盟
PDLと北部同盟の関係は、ベルルスコーニ氏がモンティ首相の支持に回った2011年11月以来ぎくしゃくしており、北部同盟は議会で反対勢力となった。
北部同盟のロベルト・マローニ党首は、自身のTwitterで
「モンティ氏は北部の敵だ。彼が首相に返り咲くことを絶対に防がなければならない。モンティ氏に対抗する者はだれでも北部同盟の盟友である。」
とツイート。
世論調査では中道左派が優勢
総選挙は2月24、25日に行われる。モンティ首相は、終身議員のため選挙には出馬しないが、「キリスト教中道民主連合」と「イタリアのための未来と自由」の2政党と、既存政党に属さないモンティ派のグループの中道勢力を率いて総選挙に臨む。政党連合の名称は「イタリアのためモンティと共に」。
4日発表の世論調査では、民主党(PD)を中心とする中道左派連合が38~42%と優勢。民主党のピエル・ルイジ・ベルサーニ書記長は、昨年12月に行われた連合内の首相候補予備選で圧倒的支持を得た。
ベルルスコーニ前首相の自由国民党(PLD)は20%以下。モンティ氏率いる「モンティと共に」は12~15%。コメディアンのベッペ・グリッロ氏が率いる「五つ星運動」が11~13%と奮闘している。自由国民党(PLD)と連携した北部同盟は6%。

ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/ロベルト・マローニ党首のTwitter
https://twitter.com/maroni_leganord