衆議院議員ネット選挙力リサーチ 北海道ブロックVol.6

北海道ブロックの6回目は、昭和47〜49年生まれの若手議員3名を取り上げてみた。いわゆる“アラフォー世代”である。うち2名が自民党新人の堀井学氏と勝沼栄明氏、新党大地の石川知裕氏だ。

では、インターネットにおける発信力をレポートしよう。

堀井学（ほりいまなぶ）氏は、1972年生まれで、北海道9区選出の衆議院議員（1期）。室蘭市出身で、スピードスケートの元オリンピック選手である。

政治家への転身は2007年、北海道議に立候補して初当選、2期務めた後、昨年の衆議院選挙において出馬、国政に進出した。ちなみに同区は、引退した元総理の鳩山由紀夫氏の選挙区だ。

堀井氏のネットでの発信は、公式サイトがある。

公式サイトのコンテンツは、プロフィール、活動、政策、アルバムの4本。シンプルな作りである上、活動とアルバムに関しては、準備中とのことでまだ記事がない。

昨年10月末にリニューアルしたとのことであるが、選挙後のコメントも含め、3ヶ月近く更新がないのでは、ネットにおいて発信する熱意は疑問に思わざるを得ない。コンテンツの充実を期待するしかないだろう。

勝沼栄明（かつぬましげあき）氏は、1973年生まれで、比例北海道ブロック選出の衆議院議員（1期）。香川出身で北海道大学卒業後、形成外科医を務めた。自民党道連主催のHOKKAIDO政治塾の2期生、陸上自衛隊の予備自衛官でもある。

2011年に北海道議に立候補するも落選。昨年の衆院選に初当選し、政治家に転身した。

勝沼氏のネットでの発信は、フェイスブックがある。

勝沼氏はフェイスブックに2011年8月に開設したようであるが、現在に至る1年半の間の記事は数える程度しかなく、積極的に発信しているとは言い難い状況である。しかし、初登院の写真と元旦のコメントがあるので、今後は国会議員としての発信に期待したい。

またウェブサービス大手のアメーバに開設しているブログとツイッターのアカウントがあるようだが、いずれも休止状態が長いため、こちらはあまり期待できない。

石川知裕（いしかわともひろ）氏は、1973年生まれで、比例北海道ブロック選出の衆議院議員（3期）。学生時代に小沢一郎議員の書生となり、卒業後は私設秘書を務めた。

2005年の衆院選に民主党から初出馬したが落選、しかし07年に繰り上げ当選となり、政治家に転身した。2009年に再選するも同年、小沢一郎議員の資金管理団体に関する「陸山会事件」において、政治資金規正法違反で逮捕・起訴され、民主党を離党。2011年に新党大地に移った。

石川氏のネットでの発信は、公式サイトがある。

公式サイトのコンテンツは、略歴とパーソナルデータを紹介した「プロファイル」、「わたしの抱負」、「政策と理念」、告知などが中心の「スケジュールと活動報告」、「フォトアルバム」などがあり、さらにサイト内に開設しているブログ「ともひろ日記」があって、充実した内容である。

中でも、発信の中心は「ともひろ日記」だろう。更新は不定期だが月に2〜3回、活動報告や政治的課題、時事問題に関して、しっかりと文章でつづっている。

ちなみに、新党大地に所属する衆議院議員は現在、石川氏一人となったため、院内会派としては「無所属」となる。

（ライター 大久保ゆか）



堀井学 オフィシャルサイト
http://horiimanabu.jp/

勝沼栄明 フェイスブック
http://www.facebook.com/shigeaki.katsunuma

石川ともひろ ウェブサイト
http://www.tokachi-ishikawa.com/
ともひろ日記（上記サイト内ブログ）
http://www.tokachi-ishikawa.com/diary/